NYプラチナ市況=続落、ドル高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   984.2      996.4       968.1       970.6    - 17.1
         (25/ 7)   999.6    1007.1       981.0       982.5    - 16.3
 パラジウム  (25/ 3)   981.50     990.00      938.50      943.20   - 47.70
         (25/ 6)   988.00     996.50      945.50      949.80   - 47.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          29,688         27,045        87,641       (+    155)
 パラジウム         17,460         14,563        18,216       (-    219)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,461.21  +  33.19
     前日  149.13/15   1.0460/62   ・ナスダック         19,286.93  - 237.08
     本日  149.71/73   1.0465/67   ・10年米国債利回り      4.40  -   0.02
・NY原油  (25/ 4)   70.70 + 0.30  ・SPDR保有金残高    904.38  +  20.66
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比はプラチナが17.1〜14.6ドル
安、中心限月の4月限が17.1ドル安、パラジウムが47.70〜47.10ドル
安、中心限月の3月限は47.70ドル安。
 プラチナ4月限は続落。時間外取引では、ドル安一服を受けて戻りを売られた。欧州
時間に入ると、ドル高を受けて売り優勢となった。日中取引では、ドル高を受けてテク
ニカル要因の売りが出ると下げ幅を拡大した。
 パラジウム3月限はドル高を受けて売り優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を974.3〜996.4ドルのレンジで推移し、前日
比5.5ドル安の982.2ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、ユーロ高を受け
て押し目を買われたが、ドル高に転じると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、ド
ル高を受けて売り優勢となった。
 日中取引では、ドル高や金の上げ一服を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値
を割り込むと、968.1ドルまで下落した。
 週末のドイツの総選挙で最大野党の保守連合キリスト教民主・社会同盟(CDU・C
SU)が勝利し、ユーロ高に振れた。ただユーロ買い一巡後はドル高に転じた。一方、
ウクライナの停戦協議が続いているが、不透明感が残っている。
 パラジウム3月限は、時間外取引を961.00〜990.00ドルのレンジで推移
し、前日比22.40ドル安の968.50ドルとなった。3月限は安寄り付いたの
ち、ユーロ高を受けて押し目を買われたが、戻りは売られて上げ一服となった。欧州時
間に入ると、ドル高を受けて売り優勢となった。
 日中取引では、ドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。支持線を割り
込み、テクニカル要因の売りが出ると、938.50ドルまで下落した。
 21日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比8843オンス増の53万
2784オンス、パラジウムは同変わらずの7万6197オンス。
今日の材料
・ドイツで23日投開票された総選挙で最大野党の保守連合キリスト教民主・社会同盟
(CDU・CSU)が予想通り勝利した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、ECBが
預金金利を今夏までに2%まで引き下げる可能性があるとの見解を明らかにした。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は、ユーロ圏
が無自覚に過度な金利引き下げを行う恐れがあるとし、近く利下げを停止する用意をす
べきとの見方を示した。
・2月の独IFO業況指数は85.2で、上方改定された1月と変わらずだった。改善
を見込んでいた市場にとって期待外れの結果で、23日の総選挙で発足する新政権は厳
しい状況に直面することになる。
・ロシアによる全面侵攻開始から3年を迎えた、ウクライナは首都キーウ(キエフ)で
「ウクライナ支援サミット」を開催した。欧州諸国から団結の表明が相次いだものの、
ウクライナの最も強力な同盟国である米国から今後も支援を受けられるかは不透明にな
っている。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、ウク
ライナのEU加盟について、現在のペースで改革が継続されれば2030年よりも前に
実現する可能性があると述べた。
・国連のグテレス事務総長は、ジュネーブ軍縮会議で「数十年にわたり世界の平和と安
定を支えてきた二国間あるいは地域における安全保障体制が、目の前で崩壊しようとし
ている」と警鐘を鳴らした。
・トランプ米大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻開始から3年となるのに合わせ開
催された主要7カ国(G7)首脳のテレビ会議で、紛争終結を目指す考えで一致したと
した。
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