●短期見通し穀物、展望会議を警戒も押し目買い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、アルゼンチンの乾燥傾向、良好な輸出環境を背景に、高値圏での取
引が続いている。エタノール需要の拡大期待も強い。需給が引き締まっている。一時は
500セント台に乗せたことで、チャート環境も良好。高値ボックスから上振れ打診の
局面に移行しつつある。500セント台前半の確立が打診されよう。ただし、過熱感は
強くなっており、価格上昇による農家売りには要注意。2025年の作付面積拡大観測
もネガティブ。27〜28日のアウトルック・フォーラム前後は値動きが不安定化しや
すいが、まだ2025年度需給見通しの織り込みは本格化しない見通し。
 大豆は、ボックス気味の相場展開だが、押し目買い優勢の展開になろう。米中通商問
題が警戒されるが、直ちにリスクオフ化に向かうような動きは確認できない。アルゼン
チンの干ばつが警戒される一方、ブラジルは豊作環境にある。南米産の評価は割れる。
急伸の必要は乏しいが,下値は固い。トウモロコシとは異なり、大豆は輸出も低迷して
いることがネガティブな一方、2025年の面積減少見通しはポジティブ。1000セ
ント台でのボックス気味の展開に留まる見通し。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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