シカゴコーン市況=小幅続落、玉整理基調のなか米作付拡大観測が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03    480.25      485.00      477.00      478.25      - 1.50
  2025/05    495.00      500.00      492.25      493.50      - 0.75
  2025/07    499.25      504.50      497.25      498.50      - 0.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       470,062         508,443      1,917,072 ( -29,641)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(2月21日までの週)
 生産量:日量108万1000バレル(前週比    3000バレル減)
 在 庫: 2757万1000バレル(前週比135万3000バレル減)
*米気象庁発表の6−10日予報(3月4日−3月8日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは小幅続落。前日比は3.00セント安〜0.25セント安。3月限は前日比
1.50セント安の478.25セント。
 27日から開催される米農務省(USDA)農産物年次展望会議(アウトルック フ
ォーラム)を控えて玉整理基調が強まるなか、一時的に上伸する場面も見られたが、今
春の作付拡大観測が重石となった。また、米産地の天候回復を受けて軟調となった小麦
市場の足取りも上値抑制要因になった。
 3月限は480.25セントで取引を開始。その後、しばらくもちあった後に一時的
に485セントの高値まで浮上したが騰勢は続かずすぐに値位置を落とした。今春の米
コーン作付面積拡大観測が重石となるなかその後は上値を抑制され、プラス圏を回復す
ることなく取引を終了。480セントの回復にも至らず頭の重さを窺わせる足取りとな
った。

 米エネルギー省発表の2月21日までの週における1日当たりの平均エタノール生
産量は前週比3000バレル減の108万1000バレルだった。一方、同日時点の
エタノール在庫は前週比135万3000バレル増の2757万1000バレルだっ
た。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 パラナ州、サンパウロ州などではこの24時間は局地的な降雨となり、気温は平年を
上回った。今週は3月2日まで局地的な降雨となる見込み。気温は3月2日まで平年並
〜平年を上回る見込み。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回っている。今週いっぱいは同様の状
況が続くだろう。
 この数週間は好天に恵まれたため、大豆の収穫および二期作目のサフリーニャコーン
の作付は平年並みのペースまで回復した。一部で作付遅れが発生しているが、許容範囲
にとどまっている。少雨傾向は作付されたばかりのコーンにとってはストレスが発生し
やすい環境ながら、週末には慈雨が見込まれ生育に適した天気が続くだろう。

<アルゼンチン全域>
 南部では前線の接近にともないまとまった雨量を伴う降雨が発生。この降雨は27日
から28日にかけて北上し、これを受けて気温もていか する見込み。週末には新たな
前線が接近する見込みで来週にかけて降雨が発生するもよう。3月上旬にかけて穀物の
生育に適した天気が広がるものの、1月から2月の高温乾燥ですでにダメージが発生し
ているため、この降雨でも作柄改善は困難。
 シカゴ小麦は続落。米産地での寒波懸念もスノーカバーの不安がより後退しているこ
とが引き続き弱材料視された。南米諸国の天候回復を受けてコーン、大豆が軟調で運ば
れていることも重石となった。
 期近の主要限月3月限は前日比6.75セント安の566セントで終了。
今日の材料
・ブラジル産地南部・中部共に少雨傾向のなか、大豆の作付やサフリーニャコーンの
 作付けが大幅進展し平年並のペースに。
・ブラジル産地中部では週末に降雨となり、穀物の生育に適した天候が広がる。
・アルゼンチン産地中部および南部では降雨発生も作柄改善の期待は薄。
・2月21日までの週における1日当たりの平均エタノール生産量は前週比3000
 バレル減の108万1000バレル。

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