金・銀午前=金は続落、NY安や円安一服で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安一服やドル
建て現物相場の上げ一服を受けて軟調となった。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が115〜52円安、金ミニが
115.0円安〜17.5円高、ゴールドスポットが596円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万0365枚、金ミニが7029枚、ゴール
ドスポットが2075枚、銀が0枚。
【NY金はドル高が圧迫】
 金は米大統領の関税発言によるドル高が圧迫要因になった。トランプ米大統領は、カ
ナダとメキシコに対する関税に関して3月4日に発動すると述べた。また中国に対して
も、同日に追加で10%の関税を課すとした。合成麻薬「フェンタニル」を含む違法薬
物の流入が続いていると指摘した。
 第4四半期の米実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比2.3%増とな
った。前四半期の3.1%増から減速した。米新規失業保険申請件数は前週比2万
2000件増の24万2000件だった。予想以上に増加し、増加幅は5カ月ぶりの大
幅なものとなった。米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、最近のインフレ
期待の上昇を踏まえ、連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制において「警戒を緩め
るべきでない」という認識を示した。
 金先限は1月31日以来の安値1万3885円を付けた。ニューヨーク安や円安一服
が圧迫要因になった。円相場は1ドル=150円前後で円安が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、米大統領の関税発言に
よるドル高を受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の2875.51ドルか
ら、買い戻されて2884ドル台まで上昇したのち、ドル高を受けて上げ一服となっ
た。
 午前11時現在、金が2874.92ドル、銀は3131セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2897.41ドル、銀が3176セント。

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