●週間見通しゴム、通商リスクで上値重い展開続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は360円水準まで軟化する展開になった。減産期を手掛かりに380円水準ま
で値上がりしていたが、戻りを売られる展開になっている。マーケットの関心が減産期
から通商リスクにシフトしており、需要不安からゴム相場は上値の重い展開になった。
自動車市場にも混乱が生じるリスクが警戒されている。産地では減産圧力が強くなって
いるが、産地相場主導で消費地相場を押し上げていくような動きはみられなかった。
 今週は上値の重い展開が続く見通し。3月4日にトランプ政権は中国に対する関税引
き上げ、さらにカナダとメキシコに対する関税導入を予定している。中国とメキシコは
ともに世界の主要自動車生産・輸出国であり、景気減速のみならず自動車市場の混乱が
警戒されている。減産期の下値サポートが続くが、このまま通商リスクが高まり続ける
と、戻り売り優勢の展開になろう。支持線は従来の360円から350円水準まで切り
下がる。
 予想レンジは350〜370円。
(マーケットエッジ・小菅 努)


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