●週間見通し穀物、通商リスクが上値を圧迫=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は調整売り優勢の展開になった。トウモロコシは需給の引き締まりを背景に急ピ
ッチな値上がりが続いていたが、過熱感から調整売りが膨らんだ。アルゼンチンの降雨
報告、2025年の米作付面積減少の影響なども指摘されているが、それ以上に通商リ
スクへの警戒感から買いポジションの保有が警戒された。トランプ米政権の通商政策は
日々揺れ動いているが、3月は新たな関税発動が予定されていることが警戒された。
 今週も調整リスクを抱える。上げ一服後の持ち高調整をどこまで進めるのかが問われ
ている。特に3月4日にカナダ、メキシコに対する関税が発動され、中国に追加関税が
課せられ、其れに各国が報復措置を講じると、穀物相場全体の上値が圧迫されやすくな
る。通商リスク織り込みの有無が重視されやすい。トウモロコシは450〜460セン
トまで支持線が切り下がる。ただし、トウモロコシの需給は引き締まっており、持ち高
調整の下落局面では値頃感が強い。大豆は過熱感が乏しいだけに、ボックス気味の展開
が続きやすい。
 予想レンジは、トウモロコシが450〜475セント、大豆が1000〜1050セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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