●週間見通し金、過熱感解消を進める局面に=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は過去最高値を更新した後、急反落した。通商環境に対する警戒感は強いが、急
ピッチな値上がりは一服した。通商問題は株価やコモディティ相場の上値を圧迫してい
るが、安全資産としての買いが一服している。COMEX金認証在庫の急増が一服する
など、市場の混乱状態がピークを脱したと評価されている。リースレートも大きく低下
している。米金利低下が続いているが、金利環境はあまり材料視されなかった。
 今週は調整売りを消化する局面になる。これまでの急騰地合の反動安をどこまで進め
るのかが問われる。100日移動平均線2733ドルまでの値下がりは不要とみられる
が、瞬間的に2800ドル割れを試す程度のリスクは想定しておきたい。一方で、通商
問題がインフレと景気減速リスクをもたらしていること、価格低下で現物需要が刺激さ
れやすいことはポジティブ。調整売りと値ごろ買いのバランスが均衡する価格水準を打
診する局面になる見通し。
 予想レンジは2800〜2880ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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