【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。ドル建て現物相場の上昇と円安を 受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服に上値を抑えられた。パラジウムの商 いは成立しなかった。 午前11時5分現在の前営業日比は、プラチナが42〜63円高、プラチナミニが 24.0円安〜49.5円高、プラチナスポットが207円高、パラジウムが出来ず。 午前11時5分現在の出来高は、プラチナが4066枚、プラチナミニが506枚、 プラチナスポットが1688枚、パラジウムが0枚。 【週明けのプラチナはリスク回避一服が支援】 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米国のカナダとメキシコに対する関 税発動や、中国に対する追加関税を受けて貿易戦争に対する懸念が強い。一方、2月の 中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2に上昇し、3カ月ぶりの高水準 となった。新規受注と購買量の増加により生産活動は堅調に推移し、節目となる50を 上回り、景況拡大に転じた。5日に開幕する全国人民代表大会(全人代=国会)を前 に、政府が昨年打ち出した新たな景気刺激策が奏功していることが示された格好だ。た だトランプ米政権との報復関税の応酬で、景況拡大が持続するかどうかはまだ分からな い。 プラチナ先限は4551円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇と円安が支援要因 になった。円相場は1ドル=150円台後半まで円安に振れた。欧州のウクライナ支援 表明でリスク回避の動きが一服した。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。欧州のウクライナ支援表明を受けて953ド ル台まで上昇したのち、上げ一服となったが、押し目は買われた。 午前11時現在、プラチナは952.99ドル、パラジウムが931.19ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが950.79ドル、パラジウムが919.07 ドル。 MINKABU PRESS
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