NY原油市況=続落、OPECが4月からの自主減産縮小を発表

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/04     69.95       70.60       67.89       68.37        - 1.39
  2025/05     69.55       70.19       67.59       68.06        - 1.28
  2025/06     69.14       69.73       67.25       67.68        - 1.19
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              657,559             1,774,110    ( + 4,388)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     226.04    - 5.46
                            2025/05     221.35    - 4.75
         改質ガソリン       2025/04     218.78    - 3.45
                            2025/05     219.29    - 3.37
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。期近2限月は前日比1.39〜1.28ドル安。そ
の他の限月は前日比1.19〜0.54ドル安。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの自主減産を実施している8カ国がオンライン会
合を開催し、4月から自主減産の縮小計画を前進させることで合意した。OPECが声
明を発表している。日量220万バレル規模の自主減産のうち、4月は日量13万
8000バレルが巻き戻される。ただ、この段階的な増産は、市場の状況に応じて一時
停止または撤回できるという。
 米国が関税戦争を拡大させようとしていることは懸念要因。トランプ米大統領は中国
に対する関税を10%上乗せすることを決定した。また、トランプ米大統領はカナダや
メキシコに対する関税発動は「もう決まった」と発言しており、現地時間の4日に発動
する可能性がある。
 米景気懸念が強まっていることも圧迫要因。米アトランタ連銀が発表するGDPナウ
は、2025年の米景気見通しを前期比年率−2.8%と想定している。個人消費の減
少や純輸出の悪化見通しが背景。
 時間外取引で4月限は70.60ドルまで強含んだが、上値は伸びず。通常取引開始
後は売りが強まると67.89ドルまで急落した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
今日の材料
・米国が関税発動なら、カナダは報復へ=ブルームバーグ
・米国は対ロシア制裁の解除計画に取り組み=ロイター
・再生戦争の次の段階に向けて準備を進めている=ネタニヤフ・イスラエル首相
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