【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが総じて続伸。ニューヨークプラチナは上 値の重い展開であったが、ドル建て現物相場は960ドル台に上昇、円小幅安を受けて 序盤から買い優勢。買い一巡後は伸び悩んでいるが、金が3ケタ高で推移も追い風とな り、先限は20円高程度の上げ幅を維持して推移。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時22分現在の前営業日比は、プラチナが13〜27円高、プラチナミニが 変わらず〜22.5円高、プラチナスポットが164円高、パラジウムが出来ず。 午前11時22分現在の出来高は、プラチナが3501枚、プラチナミニが420 枚、プラチナスポットが608枚、パラジウムが0枚。 【プラチナを取り巻く環境に好転の兆し】 プラチナは薄商いながら、堅調に推移。トランプ関税に対する警戒感が強いが、プラ チナ相場と関連性がある自動車株はトヨタ、ホンダ、マツダが上昇。ラドリック米商務 長官がカナダ、メキシコに対する関税を縮小する可能性を発言したことが支援材料。 本日から全人代が開催される中国は上海株が序盤、小高く推移。全人代で中国の今年 の経済成長率を5%前後、金融緩和の拡大方針を示したとの報道があった。プラチナを 取り巻く環境の好転の兆しはある。 プラチナ先限は日中取引で4533円まで上げ幅を縮小も2ケタ高を維持して推移。 夜間取引の高値4552円を取りに行く上伸力はなく、まだ2月終盤からの安値圏から 抜け出していない。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、下値堅く推移。朝方の965.02ドルから、上げ 幅を縮小。午前10時過ぎに960ドル割れ場面があったが、960ドルを回復して推 移。 午前11時20分現在、プラチナは960.86ドル、パラジウムが933.79ド ルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが954.91ドル、パラジウムが 941.93ドル。 MINKABU PRESS
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