<金> NY金4月限は3月に入って急反発に転じ2900ドル台を回復している。2月24 日に2974ドルに達し、再び一代高値を更新したが、その後は急落に転じて28日に 2844.1ドルと2月4日以来の安値水準まで下落する場面があった。 一代の高値を連続して更新した後で、ファンド筋を含む大口投機家の買い越し数の玉 整理が進んだのに伴い値を落としていたものの、すぐに2900ドル台に値を戻したこ とで、逃避買い需要の根強さを改めてうかがわせている。 2月の米消費者信頼感指数の大幅低下、1月の米新築住宅販売件数の減少、1月米個 人消費支出(PCE)デフレーターの落ち込みなど、米国の経済指標は弱気な内容が続 いているが、そこにトランプ関税が加わることでインフレの加速化が進み米経済成長へ の打撃になることが懸念されている。 その一方で米雇用は堅調が見込まれており、加速化する米インフレを吸収できる可能 性も見られている。 しかし、トランプ政権による関税政策は、対メキシコ関税について、米・メキシコ・ カナダ協定(USМCA)の対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除すると発表 するなど、追加関税が発動されるとそれから時間をおかずして停止や修正、延期が発表 されるなど、見通しがつきにくい政策運営が続いている。 今後も関税の引き上げ実施が見込まれるなか、この関税政策が米国内の経済に与える 影響に対する警戒感やドル安の動き、安全資産を求める動きがNY金を下支える要因に なってくると見られ、NY金4月限は2900ドルを下値支持線にしての高下が続くと 予想される。2900ドル割れとなると、投機家中心に手じまい売りが進みやすくなる 一方、押し目買いが喚起されるとみる。 <銀> NY銀5月限はNY金の堅調な足取りに追随し3月に入ってから値位置を切り上げて いる。 トランプ政権が対メキシコ関税について、米・メキシコ・カナダ協定(USМCA) の対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除すると発表したことは、トランプ政権 による関税政策がもたらす景気不安を後退させる一方で、同政権の関税政策の見通し不 透明感を強める要因となっている。NY金市場ではこの不安感に支えられて高止まりに なると予想されるだけに、NY銀は金に連動する動きか。目先は3300セントの節目 が支持線とみるが、3300セント割れとなると投機家の手じまい売りで値を崩すリス クあり。、 <白金> NY白金4月限は2月28日にかけて大きく値を落とし930ドル台を付けていた が、3月に入ってから浮上に転じ960ドル台を回復している。 NY金の堅調な足取りが買いを誘発する要因になったと見られるが、その一方で米ト ランプ政権による関税政策に対する懸念や中国の景気不安が重石となっており、980 ドルが上値抵抗線となっている。 上下に抵抗があるなかでの高下が続きそうで目先は960〜980ドルのレンジ内で の高下が続くか。 <パラジウム> NYパラジウムは6月限は3月3日に大きく値を伸ばしたが、960ドルを上値抵抗 線にしてもちあっている。 独自の手掛かりに乏しいため、白金に対して割安な状態が続いているものの960ド ルが引き続き上値抵抗線として意識されるなかでのもちあいとなりそう。 MINKABU PRESS
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