NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   985.2     1003.8       984.7       995.8    + 16.2
         (25/ 7)   998.5    1015.4       997.5      1008.5    + 16.4
 パラジウム  (25/ 6)   948.50     963.00      945.00      954.20   +  5.00
         (25/ 9)   957.00     964.00      957.00      961.70   +  5.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          35,967         46,695        79,390       (+  1,229)
 パラジウム          2,890          3,361        20,172       (-     19)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,350.93  -  82.55
     前日  147.78/80   1.0917/19   ・ナスダック         17,648.45  + 212.35
     本日  148.25/27   1.0887/89   ・10年米国債利回り      4.31  +   0.03
・NY原油  (25/ 4)   67.68 + 1.43  ・SPDR保有金残高    895.20  +   3.45
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。前日比はプラチ
ナが15.9〜16.8ドル高、中心限月の4月限が16.2ドル高、パラジウムが
4.60〜5.00ドル高、中心限月の6月限は0.30ドル高。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、買い戻し主導で上昇したが、貿易戦争に対
する懸念が残るなか、上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安や金堅調を受けて
押し目を買われた。日中取引では、予想以下の米消費者物価指数(CPI)や金の押し
目を買われたことを受けて買い優勢となった。
 パラジウム6月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を984.7〜998.9ドルのレンジで推移し、前日
比16.3ドル高の995.9ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、買い戻し主導
で上昇したが、貿易戦争に対する懸念が残るなか、上げ一服となった。欧州時間に入る
と、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、予想以下の米消費者物価指数(CPI)を受けて1003.8ドルま
で上昇したのち、上げ一服となった。その後は、991.8ドルで押し目を買われる
と、1000.2ドルまで上昇した。
 トランプ米大統領はカナダに対する追加関税を撤回したが、全ての貿易相手国に対す
る25%の鉄鋼・アルミ関税は発動した。欧州連合(EU)は報復措置として、来月か
ら260億ユーロ(280億ドル)相当の米国製品に関税を課すと表明し、カナダも報
復関税を発表した。一方、2月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.8%上昇し
た。伸びは1月の3.0%から鈍化し、市場予想の2.9%を下回った。米連邦準備理
事会(FRB)の6月の利下げ観測が高まった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を945.00〜960.00ドルのレンジで推移
し、前日比5.30ドル高の954.50ドルとなった。6月限は安寄りしたのち、ド
ル高を受けて軟調となった。欧州時間に入ると、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて地
合いを引き締めた。
 日中取引では、予想以下の米消費者物価指数(CPI)を受けて963.00ドルま
で上昇したのち、上げ一服となった。その後は、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて
949.00ドルで押し目を買われた。
 11日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比51オンス増の55万
1763オンス、パラジウムは同変わらずの7万6495オンス。
今日の材料
・米金融大手JPモルガンのチーフエコノミスト、ブルース・カスマン氏は、米国が今
年リセッション(景気後退)に陥る確率は40%程度との見方を示した。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏経済は貿易、防衛、気候問題に
起因するショックに直面しており、これらがインフレ率の変動を増幅させ、物価の伸び
がより粘着性を持つリスクを高めていると述べた。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、鉄鋼とアルミニウムを巡る米国の
関税に対抗し、来月から260億ユーロ(280億ドル)相当の米国製品に関税を課す
と表明した。
・2月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.8%上昇した。伸びは1月の3.0
%から鈍化し、市場予想の2.9%を下回った。
・米国市場では取引終盤、投資適格社債と国債の利回り差(信用スプレッド)が昨年9
月以来の高水準に拡大した。景気後退(リセッション)と世界貿易戦争を巡る投資家の
懸念の高まりを示唆した。
・カナダ銀行は、主要政策金利を0.25%ポイント引き下げ2.75%とした。利下
げは7会合連続。
・カナダのルブラン財務相は、トランプ米大統領が発動した鉄鋼・アルミニウム関税へ
の対抗措置として、米国からの輸入品に対し298億カナダドル相当の報復関税を課す
と発表した。
・グリア米通商代表部(USTR)代表は、トランプ米大統領が貿易相手国に発効した
25%の鉄鋼・アルミニウム関税に対する欧州連合(EU)の報復措置は、EUの貿易
政策が「現実と乖離(かいり)している」ことを示唆するとの認識を示した。
・トランプ米大統領は、ロシアとウクライナ紛争の停戦を巡り前向きなメッセージを受
け取ったと述べた。
・英仏独伊ポーランドの国防相は、パリで会談を開き、欧州の防衛力強化と、ウクライ
ナへの安全保障の提供に向けた具体的措置を確約した。
・メキシコのシェインバウム大統領は米国が発動した全ての貿易相手国に対する25%
の鉄鋼・アルミニウム関税に対し、メキシコ政府は直ちには報復措置を取らず、今後数
週間で解決策が見い出せることを待つと語った。
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