貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買い優勢とな ろう。銀はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニュ ーヨーク安と円高を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は20.10ドル高 の3033.72ドル、銀が6セント高の3399セント、プラチナが2.83ドル安 の1001.06ドル、パラジウムは11.90ドル安の961.18ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.36/38円で、前営業日の 大引け時点から0.50円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万4640円前後、銀は163.3円前後、プラチナ は4700円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金は中東情勢に対する懸念が支援】 金はきのうの海外市場では、中東情勢に対する懸念を受けて買い優勢となった。 金は中東情勢に対する懸念が支援要因になった。イスラエルのネタニヤフ首相は、イ スラム組織ハマスに対する軍事的圧力は人質解放のための「不可欠な条件」との考えを 示し、パレスチナ自治区ガザで再開したハマスを標的とした大規模攻撃はまだ始まりに すぎないと述べた。 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は電話会談を行い、ウクライナのエネル ギー施設やインフラに対する攻撃を30日間停止することで合意した。プーチン大統領 は米国が提示する広範な停戦案は受け入れず、米ホワイトハウスは広範な和平計画に向 けた協議が「直ちに」開始されると発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロ シアのエネルギー施設に対する攻撃を停止するという米国の提案を支持すると表明し た。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、米 国の焦点がインド太平洋地域にシフトする中、ロシアは欧州の民主主義国家との対決に 向けて準備を進めているとの見方を示した。ドイツ連邦議会は、財政規律を緩和する憲 法改正案を可決した。経済成長の回復と欧州集団防衛のための軍事支出拡大に向け、数 十年にわたり維持してきた保守的な財政方針を転換した。 銀はきのうの海外市場ではドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 【NYプラチナは株安が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場では、株安を受けて戻りを売られた。 プラチナは株安が圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の政策決定を控え た警戒感や、トランプ大統領の関税政策がもたらす潜在的な影響を巡る懸念が重しとな った。一方、2月の米鉱工業生産指数は前月比0.7%上昇、前年比1.4%上昇し た。自動車生産が急増し、製造業生産指数は0.9%上昇した。市場予想の0.3%上 昇を上回ったが、トランプ政権の関税措置で先行き不透明感が強い。 <今日の予定> ・機械受注 2025年1月(内閣府) ・貿易収支 2025年2月速報(財務省) ・日銀総裁記者会見 ・ユーロ圏消費者物価指数 2025年2月確報(EUROSTAT) ・米FOMC声明文公表(FRB) ・対米証券投資 2025年1月(財務省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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