【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における6月 23日時点の大口投機家の売り越しは662万0246枚となり、前週の670万 4330枚から縮小した。取組高合計は4978万1560枚となり、前週から 262万4259枚(5.0%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が22.9%減、債 券合計が3.1%減、為替合計が19.1%減となった。商品市場の取組高は、穀物合 計が2.5%減、エネルギー合計は2.9%減、金属合計は1.0%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売 りを上回って売り越しを縮小、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小し た。為替は新規売りが新規買いを上回って売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米国とイランの協議が進展した。ホルムズ海峡の開放を受けて原油安となっ たが、インフレ高止まりの見方から、米連邦準備理事会(FRB)の年内3回利上げの 見方が出た。ただ予想通りの米個人消費支出(PCE)価格指数を受けて米FRBの7 月利上げ観測が後退した。今週は6月の米雇用統計の発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が14万6104枚売り越し(前週15万 0132枚売り越し)、ユーロは3万0158枚買い越し(同3万4353枚買い越 し)、英ポンドは10万5719枚売り越し(同7万1585枚売り越し)となった。 ユーロは新規売りが新規買いを上回って買い越しを縮小した。 商品市場では、原油が米国とイランの協議進展やホルムズ海峡開放を受けて売り優勢 となり、2月27日以来の安値68.56ドルを付けた。金は米連邦準備理事会(FR B)の利上げ見通しを受けて売り優勢となり、昨年11月以来の安値3961.59ド ルを付けた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が11万4633枚買い越し(前 週12万4483枚買い越し)に縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。ニュ ーヨーク金は18万1339枚買い越し(同18万0220枚買い越し)、ニューヨー ク・プラチナは1万5095枚買い越し(同1万4608枚買い越し)に拡大した。金 は新規買いが新規売りを上回り、プラチナは買い戻しが手じまい売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが5万8333枚買い越し(前週7万7844 枚買い越し)、大豆は10万0844枚買い越し(同11万7608枚買い越し)に縮 小した。コーンは新規売りが新規買いを上回り、大豆は手じまい売り、新規売りが出 た。前週のコーンは、米産地の順調な生育を受けて売り優勢となったが、買い戻されて 下げ一服となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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