貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金と銀は円高を受けて売り優勢となろう。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高も円高に相殺されて、まちま ちで寄り付きか。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は5.65ドル高の 3021.16ドル、銀が59セント高の3371セント、プラチナが2.30ドル 高の977.80ドル、パラジウムは2.71ドル高の959.11ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.94/96円で、前営業日の 大引け時点から0.58円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万4670円前後、銀は162.0円前後、プラチナ は4609円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金はドル高が圧迫】 金はきのうの海外市場では、ドル安を受けて買い優勢となった。 金はドル安が買い支援要因になった。3月のカンファレンスボード発表の消費者信頼 感指数が事前予想の94.0を下回る92.9となったうえ、2月の米新築住宅販売件 数も事前予想の68万件を下回る67.6万件だったことを受けてドル安傾向が強まっ た。またトランプ米大統領は、輸入自動車に対する追加関税を数日中に発表すると述べ た。一方、輸入自動車に対する関税と同時に発表するとされていた相互関税については 日程変更の可能性があると米メディアで伝えられている。 黒海地域について米政府はロシアとウクライナが黒海での安全航行の確保及び武力行 使の排除、エネルギー施設の攻撃停止とその実施措置の策定で合意した、と発表した が、その一方でイスラエルのカッツ国防相はガザ地区での軍事作戦継続を承認してお り、地政学不安が依然としてくすぶっている。 JPX金先限は夜間取引で1万4623円まで下落。夜間取引の引け値は1万 4665円。夜間取引の終盤に1万4642円で買い支えられた。日中取引は1万 4640円水準では下値を堅さを示すと予想。 銀はきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となるなか大きく値を 伸ばした。 【NYプラチナはドル安や金堅調が買い支援要因に】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調および銀の大幅高を受けて買い優 勢となった。 プラチナはドル安や金堅調が買い支援要因になった。3月のカンファレンスボード発 表の消費者信頼感指数および2月の米新築住宅販売件数が軟化した。一方、米株価が、 は4月2日と見られるトランプ関税の発動待ちのなか様子見の雰囲気が強まるなかダウ 平均は小幅続伸したことも白金市場の強気材料となった。 JPXプラチナ先限の夜間取引は、4602円で買い拾われ、その後、プラスサイド をに浮上し、4円高の4611円で夜間取引を終えた。日中取引は4600円が支持線 になるが、金が下げ幅を拡大するなら、つれ安となるリスクあり。 <今日の予定> ・豪消費者物価指数 2025年2月(連邦統計局) ・景気動向指数 2025年1月改定状況(内閣府) ・チェーンストア販売統計 2025年2月(日本チェーンストア協会) ・仏消費者信頼感指数 2025年3月(INSEE) ・英消費者物価指数 2025年2月(国立統計局) ・英物価指数 2025年2月(国立統計局) ・英生産者物価指数 2025年2月(国立統計局) ・米住宅ローン申請指数(MBA) ・米耐久財受注 2025年2月速報値(商務省) MINKABU PRESS
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