株価指数先物【引け後】 バフェット期待でTOPIX型優位の展開

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 35620 -100 (-0.27%)
TOPIX先物 2660.0 -1.0 (-0.03%)

 日経225先物(6月限)は前日比100円安の3万5620円で取引を終了。寄り付きは3万6000円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6045円)にサヤ寄せする形で買い先行で始まった。直後につけた3万6080円を高値にショートが優勢となり、前場中盤にかけて3万5750円まで上げ幅を縮めたが下へのバイアスは強まらず、前場終盤には3万5900円辺りまで持ち直した。

 ランチタイムにおいても、3万5850円~3万5900円辺りでの推移を継続。だが、現物の後場の取引開始直後にショートが強まり下落に転じると、一時3万5580円まで下げ幅を広げた。売り一巡後は後場中盤に3万5790円まで戻す場面もみられたが、終盤にかけては再びショート優勢の流れだった。

 日経225先物はボリンジャーバンドの-2σを上回って始まったが同水準をキープできず、その後は上値を抑えられる形だった。バンドは下向きで推移しており、ナイトセッションで-2σは3万5700円、-3σは3万5030円辺りまで下がってきた。バンドに沿った調整が意識されやすく、押し目狙いのロングを慎重にさせよう。

 ただし、トランプ米政権による相互関税の詳細公表を控え、積極的な売買は手控えられやすく、引き続きスキャルピング中心のトレードを余儀なくされそうである。短期的なトレードではあるが、3万5500円辺りで底堅さがみられるようだと、-2σ突破から3万6000円を意識させてくる展開はありそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.39倍に低下した。アドバンテスト<6857>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が不安定ななか、一時13.32倍まで低下する場面もみられた。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが円建て社債の発行を準備していると報じられ、割安な日本株買いへの思惑からTOPIX型が買われたほか、リスクヘッジの動きもあってNTショートに振れやすい需給状況である。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万4669枚、ソシエテジェネラル証券が1万6326枚、サスケハナ・ホンコンが6723枚、バークレイズ証券が2994枚、JPモルガン証券が2940枚、モルガンMUFG証券が2420枚、ゴールドマン証券が2384枚、野村証券が2108枚、日産証券が1857枚、楽天証券が1106枚だった。

 TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が2万9793枚、ABNクリアリン証券が2万7783枚、モルガンMUFG証券が1万0658枚、バークレイズ証券が8378枚、JPモルガン証券が5157枚、ビーオブエー証券が2265枚、サスケハナ・ホンコンが2056枚、大和証券が1346枚、ドイツ証券が1323枚だった。

株探ニュース

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