−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 6 3,166.2 +20.2 シカゴ大豆 2025/ 5 1,029.50 -4.75 NY銀 2025/ 5 3,465.0 +34.1 シカゴコーン 2025/ 5 457.75 -4.00 NYプラ 2025/ 7 995.2 - 9.4 NY原油 2025/ 5 71.71 +0.51 NYパラ 2025/ 6 985.30 -15.50 ドル・円 149.60 +0.06 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は149円台半ばで大方の取引を終了 NY為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となり、一時150円台を回復した。トラン プ関税発表への警戒感から、序盤は149円台前半まで下落したが、米株が買い戻され ドル円も追随した。 場中、市場から関税に対する様々なシナリオが出ており、厳しい内容でも、ある種の 悪材料出尽くし感から、一旦リスク選好の円安とのシナリオもあるようだが、厳しい内 容の場合は、リスク回避に伴う株安・円高のシナリオが多い状況。一方、緩やかな内容 になった場合は見方が分かれており、素直に円安とのシナリオの一方、円安に反応した としても一時的で、その後のFRBと日銀の想定される行動から、結局ドル円は下落方 向との見方も出ている。 ただ、トランプ大統領の場合、相手の出方次第では、日替わりで変更される点は注意 したいところで、あまり早計に判断しないほうが無難かもしれない。 終了間際にトランプ大統領が関税計画を発表。一旦ドル円は150.50円近辺まで 上昇したものの、その後は戻り売りが強まっている。中国に34%、EUに20%、日 本は24%となっている。 ◎NY貴金属=金が反発、労働市場の減速の見方などで ニューヨーク金、銀は反発。 金6月限は反発。時間外取引では、貿易戦争に対する懸念を受けて押し目を買われた が、ドル高を受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買 われた。日中取引では、全米雇用報告が予想以上に増加したが、労働市場の減速の見方 を受けて堅調となった。また欧州連合(EU)が米国の相互関税に対する緊急支援策を 準備とし、ユーロ高に振れたことも支援要因になり、一代高値を更新した。 銀5月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは下落。 プラチナ7月限は続落。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、貿易戦争に対 する懸念やドル高を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、ドル安が下支えとなっ た。日中取引では、予想以上の全米雇用報告を受けて売り優勢となった。その後は、欧 州連合(EU)が米国の相互関税に対する緊急支援策を準備とし、ユーロ高に振れたこ とを受けて下げ一服となった。 パラジウム6月限は貿易戦争に対する懸念や予想以上の全米雇用報告を受けて売り優 勢となった。 ◎LME=アルミ・ニッケルはトランプ関税が警戒され売り優勢、銅は反発 アルミ3カ月物は続落。2509ドルで小高く取引を開始した直後に2510ドルの 高値まで浮上したところで値を崩し2491.50ドルまで軟化。欧州の時間帯に買い 戻され2500ドル台を回復したが、米トランプ政権による自動車輸入税引き上げや相 手国と同率まで関税を引き上げる相互関税の発表を控え、米政権の関税政策に対する警 戒感が強まり売り直された。2485ドルの安値まで値を落とし、低迷したまま引けを 迎えた。 銅3カ月物は小幅反発。9701.00ドルで小高く取引を開始し、その後、アジア 株高が手掛かりとなって浮上し9754.50ドルまで上昇した。米トランプ政権によ る自動車の輸入関税引き上げや相手国と同率まで関税を引き上げる相互関税の発表を控 え、同政権による関税政策とこれを受けた米国内外の経済に与える影響が警戒されて落 ち込み9668.50ドルの安値を付けた。安値で買い戻されて9700ドル台は維持 したもののトランプ関税懸念が重石となって9720ドルを上値抵抗線とする足取りが 続き、プラスサイドは維持したが、上値の重さを再確認する動きとなった。 ◎NY原油=反発、イランと米国の武力衝突を警戒 ニューヨーク原油の期近は反発。 米国の相互関税発表を待つなかで神経質な雰囲気だったが、関税政策に対する米国内 からの反発の声が伝わるなかで警戒感が後退し、買いが優勢となった。物価を押し上 げ、米経済を強く圧迫するとは見られていない。バロ仏外相がイランの核開発問題を解 決するための機会は狭まっており、協議が失敗するなら、軍事衝突により地域の不安定 化という代償を払うことになるのはほぼ避けられないとの認識を示したことも買い手が かり。米国による追加の対ロシア制裁も引き続き警戒されている。米エネルギー情報局 (EIA)が発表した週報はあまり材料視されず。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=共に期近の主要限月は反落、米相互関税懸念で 大豆は期近から期中は反落、期先は続伸。 米トランプ政権が近いうちに輸入関税を貿易相手と同率まで引き上げる相互関税を発 表するとの見方が強まるなか、同政権による関税政策が米国の大豆輸出にネガティブな 影響を与えるのではないか、との懸念が再燃し期近〜期中限月は売り優勢で運ばれた。 ただ、期先限月は前日に続いてバイオ燃料の混合率引き上げ観測に支えられて続伸し た。 コーンは期近の主要限月は反落。 米主要産地での荒天を受けたコーンの作付遅延が引き続きが買い支援要因となる一 方、米トランプ政権が相手国と同率の水準まで輸入関税を引き上げる相互関税を発表す るとの見方が広がるなか、同政権による関税政策が米国の輸出を停滞させるとの懸念が 重石となり、期近の主要限月は売り優勢で運ばれた。 MINKABU PRESS
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