［本日の見通し］石油＝大幅安、トランプ米大統領は金利低下を好感

　日中取引開始後、原油の２０２５年９月限は大幅安。夜間取引の安値圏でもみ合って
いる。
　トランプ米大統領は金利低下を嬉しく思うと発言した。昨日の米長期債利回りは
４．００％付近まで低下し、昨年１０月以来の低水準となった。米国の総債務残高は昨
年１０−１２月期に３６兆２１８６億ドルまで膨張するなど歯止めが効かないが、トラ
ンプ米大統領が景気見通しを混乱させていることは、米国債市場を安定させている。Ｕ
ＳＡＩＤ（アメリカ合衆国国際開発庁）など米政府機関の再編も、米国債市場を下支え
する要因である。
　日々警戒感が高まっているように、軍事大国であるイランと米国が衝突するならば、
戦費調達のための米国債の増発は避けられないだろう。ただ、米国債市場が債務膨張に
どこまで耐えられるのか不明だが、世界経済の縮小リスクは米国債の増発をある程度許
容する要因となる。トランプ米大統領の関税政策が物価高や株安を誘発しつつも、米国
を再び偉大な国とするのか、あるいは別の意図があるのか、いずれ明らかとなるのでは
ないか。
　時間外取引でニューヨーク原油５月限は前日比０．１４ドル安の６６．８１ドルで推
移。本日これまでのレンジは６６．５１〜６６．９０ドル。
　原油９月限の予想レンジは６万１３００円から６万２３００円、ガソリン先限は８万
９５００円から９万０５００円、灯油先限は８万９５００円から９万０５００円。
MINKABU PRESS

• ＮＹ金６月限は７９．１ドル安の３０４２．６ドルで推移
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• ＮＹ原油５月限は４．８１ドル安の６２．１４ドルで推移
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• ＮＹ金６月限は７１．７ドル安の３０５０．０ドルで推移
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• ＮＹ原油５月限は５．０３ドル安の６１．９２ドルで推移
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• ＮＹ金６月限は８０．１ドル安の３０４１．６ドルで推移
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