原油相場が値を崩している。トランプ米大統領は、最大の石油消費国である中国に対 して34%の関税を課すと発表した。既に20%の関税が課せられており、これで合計 54%になる。少なくとも中国は米国向け輸出において極めて大きなダメージを受ける ことになる。トランプ大統領は選挙キャンペーン中に中国に60%の関税を課すとも発 言していたが、それに近い数値が実現している。中国は当然に報復措置を講じると警告 しているが、世界経済の減速リスクが、原油相場の値下がりに直結している。 しかも、このタイミングで石油輸出国機構(OPEC)は5月の減産縮小計画を強化 した。従来想定されていた日量13.5万バレルよりも強力な41.1万バレルの増産 が行われることになる。OPECは市場が健全と解説しているが、実際のところは何を 意図しているのかよく分からない。市場環境の混乱局面で割り切って減産縮小を進める のか、何らかの供給障害を警戒しているのか、OPECプラス以外で増産鈍化の兆候が 見られるのかは不明だが、いずれにしてもOPECプラスは原油相場の下支え役として は機能しないことになる。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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