とうもろこし週間展望=戻り売り圧力が強い、中西部産地の天候材料視される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [4月7日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    3月31日〜4月4 日
            始 値  高 値    安 値      終 値   前週末比
<東 京> 先限  40,000   40,000       40,000       40,000     ±0
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<シカゴ>3 日終値 前週末比  |<週間統計データ>  (3月27 日まで)
   25/5  457.50  +4.25      |週間輸出検証高:161万4,406トン
   25/7  465.50  +5.50       |週間輸出成約高:133万8,200トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 146.04円  前週末比 4.62円の円高
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 【前週のレビュー】シカゴコーンは作付け意向面積の反応の見極めが必要。とうもろ
こしは期近5月限と7月限でのサヤ修正が進む可能性ありとした。
【シカゴコーンは今年の安値圏で低迷】
 シカゴコーンは、底堅く推移したが、戻りは鈍く、今年の安値圏で低迷から抜け出し
ていない。
 3月31日に発表された今年の米国産コーンの作付け意向面積は9532.6万エー
カーとなり、事前予想平均の9416.5万エーカーを上回った。事前予想で昨年より
増加するとの見方が多かったが、事前予想平均を上回った。弱材料ではあるが、3月1
日現在の全米四半期在庫が81億5066万9000Buとなり、事前予想の81億
9500万Buを下回ったことが支援材料となり、当日は期近2本が買い優勢となっ
た。ただトランプ大統領が発表した相互関税が農産物市場でも弱材料された。大口投機
家は買い越し幅をさらに縮小したもよう。
 指標の期近5月限は、3月28日に442セントまで下落し、今年の最安値をつけ
た。28日から反発となり、今月1日に3月24日以来の高値となる465セントまで
反発した。しかし460セント台を維持することはできず、戻り売り圧力が強い。14
日間の相対力指数(RSI)は2月24日以降、弱気相場と強気相場の分岐点である
50割れ状態となるなど、複数のテクニカル指標は弱気を示唆。
 3日のシカゴ小麦市場で米産地の荒天懸念が材料視された。米国産の作付け期を迎
え、米中西部のコーンベルトの天候が材料視される日が増える。465セント超えとな
ると、買い戻しが膨らみ470セント近くまで上げ余地が生まれる。7日に米農務省
(USDA)から今年1回目の作付け進捗率が発表される。
【とうもろこしは5月限と7月限のサヤ修整が進む可能性】
 とうもろこしは15日に納会を迎える期近5月限と先限のみ商いが成立。5月限は1
日に1200円安となったが、2日に1200円高に反発したが、玉の出方次第の展
開。先限は4日の深夜取引で変わらず。引き続き、5月限と7月限のサヤ修整が進む可
能性はあるとみる。
 3日現在、総取組高は92枚。15日に5月限が納会となった後は30枚台まで減少
するとみられる。シカゴ市場が天候相場に入ったが、とうもろこし市場は新規売買はほ
ぼゼロ状態が続き、新規売買は参加しにくい。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
 7日 独貿易収支 2025年2月(連邦統計庁)
    独鉱工業生産指数 2025年2月(経済技術省)
    ユーロ圏小売売上高 2025年2月(EUROSTAT)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    米国産コーン・大豆作付け進度報告(USDA)
 8日 国際収支(経常収支) 2025年2月(財務省)
 9日 政策金利公表(NZ準備銀行)
    米FOMC議事録公表 3月18-19日(FRB)
10日 企業物価指数 2025年3月(日本銀行)
       ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    中国消費者物価指数 2025年3月(国家統計局)
    中国生産者物価指数 2025年3月(国家統計局)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米消費者物価指数 2025年3月(労働省)
    米財政収支 2025年3月(財務省)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
11日 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
    独消費者物価指数 2025年3月確報(連邦統計庁)
    英貿易収支 2025年2月(国立統計局)
    英鉱工業生産指数 2025年2月(国立統計局)
    米生産者物価指数 2025年3月(労働省)
    米消費者信頼感指数 2025年4月速報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)

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