とうもろこし週間展望=作付けが順調ならば弱材料として蒸し返される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [4月14日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    4月7日〜4月11 日
            始 値  高 値    安 値      終 値   前週末比
<東 京> 先限  40,000   40,000   40,000    40,000  ±0
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<シカゴ>10 日終値 前週末比  |<週間統計データ>  (4月3日まで)
   25/5  483.00  +22.75      |週間輸出検証高:158万2,773トン
   25/7  488.75  +21.50       |週間輸出成約高:102万1,800トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 144.06円  前週末比 1.98円の円高
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 【前週のレビュー】シカゴコーンは戻り売り圧力が強い、中西部産地の天候が材料視
される。複数のテクニカル指標は弱気を示唆。とうもろこしは5月限と7月限のサヤ修
整が進む可能性ありとした。
【シカゴコーンは強気の需給報告や米中西部産地の荒天などで上昇基調】
 シカゴコーンは、上昇基調となり、10日に米農務省(USDA)から発表された月
例需給報告が強気の数字となったことや、米中西部産地の荒天による作付け遅延懸念を
強材料に一段高となった。期近5月限は2月27日以来の高値となる484セントまで
上昇。ほぼ高止まり状態で、まだ上値の余地有りを感じさせる動きだ。ただ25日移動
平均線(462.75セント)から約4.5%上方乖離しており、短期的な買い過剰感
が台頭しつつある。
 トランプ関税により、需要減少不安で大豆期近5月限が一時、1000セント割れと
なったことが圧迫要因となっていたが、9日にトランプ米大統領が相互関税の90日間
停止を発表し、大豆の地合いが強気に好転したことや、ドル安は支援材料。
 米農務省(USDA)は7日、6日時点の米国産コーンの作付け進捗率を2%と発表
した。昨年同時期の3%、過去5年平均の2%と大差はなく、作付けの遅れと判断には
時期尚早だが、14日に発表される13日現在の作付け進捗率は材料視される可能性あ
り。
 10日に発表されたUSDA需給報告で24/25年度の米国産コーンの期末倉庫在
庫利が9.6%となり、前月予想の10.2%から下方修正となった。5月の需給報告
から25/26年度の発表となる。春先から、今年は米国産コーンの作付けが増えると
の予想が弱材料視された。作付けが順調なら生産増予想が弱材料として蒸し返されそう
だ。
【とうもろこしは5月限と7月限のサヤ修整が進む可能性】
 とうもろこしは今月7日以降、商い成立がなかったが、11日の日中取引で期先1月
限が3200円安と急落。しかし取組高の多い期近2本への波及はなかった。
 15日に25年5月限が納会を迎える。手じまい売買が進んでいないが5月限と7月
限のサヤ修整が進む可能性はある。
 10日現在、総取組高は92枚。15日に5月限が納会となった後は30枚台まで減
少するとみられる。シカゴ市場が天候相場に入ったが、とうもろこし市場は新規売買は
ほぼゼロ状態が続き、新規売買は参加しにくい。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
14日 中国貿易収支 2025年3月(税関総署)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    米国産コーン・大豆作付け進度報告(USDA)
15日 英雇用統計 2025年3月(国立統計局)
    ユーロ圏鉱工業生産 2025年2月(EUROSTAT)
    独景況感指数 2025年4月(ZEW)
    米輸出入物価指数 2025年3月(労働省)
    米製造業景況指数 2025年4月(ニューヨーク連銀)
16日 機械受注 2025年2月(内閣府)
    中国住宅価格指数 2025年3月(国家統計局)
    中国国内総生産 2025年1-3月期(国家統計局)
    中国小売売上高 2025年3月(国家統計局)
    中国鉱工業生産 2025年3月(国家統計局)
    英消費者物価指数 2025年3月(国立統計局)
    ユーロ圏消費者物価指数 2025年3月確報(EUROSTAT)
    米小売売上高 2025年3月(商務省)
    米鉱工業生産・設備稼働率 2025年3月(FRB)
    米企業在庫 2025年2月(商務省)
    対米証券投資 2025年2月(財務省)
    政策金利発表(カナダ銀行)
17日 貿易収支 2025年3月速報(財務省)
    理事会結果公表(ECB)
    米住宅着工・許可件数 2025年3月(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米製造業景況指数 2025年4月(フィラデルフィア連銀)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
18日 ●豪州、香港、欧米、南ア(聖金曜日)
    消費者物価指数 2025年3月(総務省)
    建玉明細報告(CFTC)

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