シカゴ大豆市況=まちまち、期近は米中貿易戦争懸念で値を落とす

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2025/05   1,040.75    1,049.50    1,036.75     1,041.75      - 1.00
   2025/07   1,050.25    1,059.00    1,046.50     1,050.25      - 2.75
   2025/08   1,043.00    1,052.50    1,039.25     1,044.00      - 1.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        286,740        442,734         823,354   (- 14,355)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(4月10日までの週)
 大 豆:54万6348トン(前週改定値:81万4309トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(4月13日までの週)
 大 豆:作付け:2%(前週 —、前年3%、平年2%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(4月20日−4月24日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆はまちまち。期近の主要限月は反落も他は続伸。終値の前営業日比は2.75セ
ント安〜3.25セント高。中心限月の5月限は1.00セント安の1041.75セ
ント。

 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を下回り、米中の報復関税合戦に
よる輸出への影響が意識されるなか期近の主要限月は売り優勢となった。ただ、米産地
でのコーンの作付遅れや米中貿易戦争を受けた今後の需要停滞観測を受けて大豆からコ
ーンへと作付がシフトする可能性が意識されたため、期近の下げ幅は限られたほか、新
穀限月は堅調な足取りを維持した。
 5月限は1040.75セントで取引を開始した後に値を落とし1036.75セント
の安値を付けたが、その後は1040セント前後に値を戻し、しばらくもちあった。
 欧州の時間帯にじり安となったあと、シカゴの時間帯前半に地合いを引き締めて
1049.50セントの高値まで浮上。ただ騰勢は続かず後半には1040セント台
前半まで値を落としてもちあったが、プラスサイドを維持できず軟調で引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の4月10日までの大豆週間輸出検証高は54万6348
トンで前週改定値の81万4309トンを下回った。累計輸出検証高は4211万
1024トンと前年同時期の3802万2008トンを約11%上回っている。
 USDA発表の4月13日時点の大豆作付進捗率は2%で前年の3%は下回ったが、
平年と同率だった。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、五大湖周辺地域から南西部に勢力の弱い寒冷前線が広がってい
る。これに伴い気温が低下し五大湖周辺北部では14日朝方に降雨が発生。14日の中
西部の気温は4℃前後から26℃前後までとなっている。イリノイ州とケンタッキー州
の州境のオハイオリバー沿いの水位は依然として洪水基準を600cm上回った状態に
ある。
 今週は一部の例外をのぞき、全体的に穏やかな天気が続く見込み。週前半は中西部お
よび北東部で気温が低下するが大幅な低下には至らない模様。また週前半の降雨は五大
湖周辺及び北東部に限られるだろう。なお五大湖周辺地域およびその周辺地域では週後
半も降雨となる見込み。
 6〜10日間予報に関しては4月19〜23日は全国的に気温は平年並〜平年を上回
るだろう。一方の雨量はプレーンズ及び中西部などで平年並〜平年を上回る見込み。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは寒冷前線の通過に伴いオクラホマ州およびテキサス州北部以北で気温
が低下。一方、テキサス州の他の地域では最高気温が26〜35℃に達している。プレ
ーンズの一部の地域では冬小麦が平年通りに生育するには土壌水分が不足した状態が続
いている。
 一方の南部では暖かなななか降雨は発生しておらず、全体的に穀物の生育に適した天
気が広がっているが、アーカンソー州南部および東部からケンタッキー州西部にかけて
の地域では洪水が発生。アーカンソー州のデイ・アーク地点のホワイト—リバーの水位
は過去8番目の高さまで上昇している。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油共に大豆期近の軟調な足取りに追随。大豆粕は4月7日
以降、11日まで続伸し3月18日以来の水準まで値を切り上げた後で利益確定の動き
が見られた。
 大豆粕の期近5月限は前日比2.50ドル安の297.10ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは、オハイオバレー低地とその周辺では高水位が続く。
・今週前半は中西部および北東部で気温が穏やかに低下。
・プレーンズ及び中西部などでは4月19〜23日の雨量は平年を上回る見込み。
・4月10日までの大豆週間輸出検証高は54万6348トンで前週改定値の81万
 4309トンを下回る。
・4月13日時点の大豆作付進捗率は2%で前年の3%は下回ったが、平年と同率。
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