【場況】 金が反発。ニューヨーク安と円安を受け、まちまちで始まった。その後は、ドル建て 現物相場の堅調や円安を受け、地合いを引き締めた。銀の商いは成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が24〜58円高、金ミニが14.0〜 48.5円高、ゴールドスポットが433円高、銀が出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、金が1万9124枚、金ミニが8581枚、ゴール ドスポットが990枚、銀が0枚。 【NY金は株高で利食い売りが圧迫】 金は株高を受けて利食い売りが出た。ホワイトハウスは、スマホなどの電子機器につ いて、相互関税の免除を発表したが、トランプ米大統領は、米国に輸入される半導体へ の新たな関税率を発表すると明らかにした。 米ニューヨーク連銀が発表した3月の消費者調査によると、短期インフレ期待が 2023年10月以来の高水準に達した。1年先のインフレ期待は3.6%と2月の 3.1%から上昇した。食品と家賃の上昇加速を予測する一方、ガソリンと住宅価格の 上昇は小幅になるとみられている。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、ト ランプ大統領が掲げる関税政策で米経済は大きな衝撃を受けるとし、FRBは景気後退 (リセッション)を回避するために利下げを実施する可能性があるとの考えを示した。 金先限は1万4950円まで上昇した。ドル建て現物相場の堅調や円安が支援要因に なった。円相場は1ドル=143円台半ばまで円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、電子機器の相互関税の適 用が免除され、株高に振れたことから利食い売りが出た。アジア市場では、朝方の 3212.74ドルから、押し目を買われた。 午前11時現在、金が322.76ドル、銀は32231セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3230.62ドル、銀が3204セント。 MINKABU PRESS
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