シカゴ大豆の夜間取引は軟調。5月限は再び1040セント台を割り込んでいる。目 先は先週の安値からの騰勢がこれで一服するのか否かが注目される。5月限は1050 セント目前まで戻り高値を切り上げたが、その高値からはかなり上げ幅を削っている。 引け後に発表された作付進捗率は2%(前年3%、平年2%)と、コーンに一週遅れ で発表が開始された。今年は大豆/コーン比価がコーンに有利なことや、米中間の報復 関税合戦のエスカレートを嫌気したコーンへの作付けシフトで、大豆の作付面積が縮小 するのはほぼ確定的だが、今後はそれが新穀限月の下支え要因にどの程度なるのかが注 目されよう。一方、期近はこれから中国のブラジル産大豆買い付けの報が出れば下げや すくなるだろう。したがって、4月末の5月限の受渡通知開始日へ向けて、現状の5月 限の11月限に対する上ザヤは縮小する可能性が高そうだ。 前日のシカゴは小幅まちまち。週間輸出検証高が54万トン台と前週から減少するな か、小幅に期近安の期先高。米中の報復関税合戦の結果、中国の買い付けがブラジル産 大豆に向うという観測で期近は上値重くなった。一方、期先は今年の米国産の作付面積 が縮小する見通しであることで下値が堅くなった。 5月限は1036.75セントまで下落したが、引けは1041.75セントと 1040セント台を維持した。 <今夜の予定> ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】 18:00 鉱工業生産 2025年2月(EUROSTAT) ◆ ドイツ ◆ 【経済】 18:00 景況感指数 2025年4月(ZEW) ◆ フランス ◆ 【経済】 15:45 消費者物価指数 2025年3月確報(INSEE) ◆ イギリス ◆ 【経済】 15:00 雇用統計 2025年3月(国立統計局) ◆ アメリカ ◆ 【経済】 21:30 輸出入物価指数 2025年3月(労働省) 【経済】 21:30 製造業景況指数 2025年4月(ニューヨーク連銀) 【工業】 4/16 05:30 週間石油統計(API) ◆ カナダ ◆ 【経済】 21:30 消費者物価指数 2025年3月(カナダ統計局) 【経済】 21:30 製造業出荷 2025年2月(カナダ統計局) MINKABU PRESS *予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。 *海外の発表時間は日本時間で表示してあります。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。