貴金属は、総じて上昇して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買い優勢と なろう。銀はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニ ューヨーク高を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は13.37ドル高 の3238.49ドル、銀が1セント高の3230セント、プラチナが5.22ドル高 の956.92ドル、パラジウムは29.57ドル高の975.24ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.17/19円で、前営業日の 大引け時点から0.16円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万5000円前後、銀は147.0円前後、プラチナ は4360円前後、パラジウムは4400円前後。 【NY金は米国の関税政策の不透明感が支援】 金はきのうの海外市場では、米国の関税政策の不透明感を受けて買い優勢となった。 金は米国の関税政策の不透明感が支援要因になった。トランプ米政権は、半導体およ び医薬品の輸入品への関税賦課計画を前進させるため、商務省主導の調査を開始したと 発表した。各市場では、関税が米経済に与える影響への懸念から慎重な姿勢が維持され た。米ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ大統領が中国との貿易協定締結に 「オープン」としつつも、「ボールは中国側にある」とし、中国が先に行動を起こすべ きと言明した。 銀はきのうの海外市場では、ドル高に上値を抑えられたが、金堅調を受けて押し目を 買われた。 【NYプラチナは自動車の関税軽減の措置検討が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、米国の自動車の関税軽減の措置検討を受けて買い 優勢となった。 プラチナは米国の自動車の関税軽減の措置検討が支援要因になった。トランプ米大統 領は、輸入する自動車および部品に対する関税軽減措置の可能性について検討している と明らかにした。ニューヨークの指定倉庫在庫の減少が続き、実需筋の買い戻しが入っ ている。 <今日の予定> ・機械受注 2025年2月(内閣府) ・中国住宅価格指数 2025年3月(国家統計局) ・中国国内総生産 2025年1-3月期(国家統計局) ・中国小売売上高 2025年3月(国家統計局) ・中国鉱工業生産 2025年3月(国家統計局) ・英消費者物価指数 2025年3月(国立統計局) ・ユーロ圏消費者物価指数 2025年3月確報(EUROSTAT) ・米小売売上高 2025年3月(商務省) ・米鉱工業生産・設備稼働率 2025年3月(FRB) ・米企業在庫 2025年2月(商務省) ・対米証券投資 2025年2月(財務省) ・政策金利発表(カナダ銀行) MINKABU PRESS 東海林勇行
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