【場況】 金が大幅続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現 物相場の史上最高値更新を受けて堅調となった。銀は4月限が下落した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が137〜149円高、金ミニが 22.0円安〜140.0円高、ゴールドスポットが567円高、銀が2.0円安。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万1237枚、金ミニが8426枚、ゴール ドスポットが1652枚、銀が5枚。 【NY金は米国の関税政策の不透明感が支援】 金は米国の関税政策の不透明感が支援要因になった。トランプ米政権は、半導体およ び医薬品の輸入品への関税賦課計画を前進させるため、商務省主導の調査を開始したと 発表した。各市場では、関税が米経済に与える影響への懸念から慎重な姿勢が維持され た。米ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ大統領が中国との貿易協定締結に 「オープン」としつつも、「ボールは中国側にある」とし、中国が先に行動を起こすべ きと言明した。 米半導体大手エヌビディアは人工知能(AI)向け半導体「H20」を巡り、輸出許 可が必要になると米政府から通知があったとし、55億ドルの費用を計上すると明らか にした。H20の中国向け輸出にライセンスが必要になると米政府から9日に通知を受 け、14日にはこのルールが無期限に適用されるとの通知があったという。 金先限は1万5114円まで上昇した。ドル建て現物相場の史上最高値更新が支援要 因になった。円相場は1ドル=142円台後半の円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米国の関税政策に対する不 透明感を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3242.20ドルから、 米半導体大手エヌビディアに対する規制を受けて史上最高値3274.55ドルを付け た。 午前11時現在、金が3270.90ドル、銀は3240セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3227.54ドル、銀が3229セント。 MINKABU PRESS
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