金・銀市況=大幅続伸、午後はドル建て現物相場の一段高で上げ幅を拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/04          2026/02    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         15,050   +219    15,137  +187  : 3,287.17   +59.63
銀          143.0   -2.0     150.0  +3.0   : 3,254.00   +25.00
プラチナ     4,348   +  2     4,323   + 9  :   958.09   + 3.36
パラジウム   4,400      0     4,400     0  :   967.04   +21.71
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    142.42   -0.91  ユーロ・ドル相場   1.1366  +0.0029
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【市況】
 金が大幅続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後、ドル建て現物
相場の史上最高値更新を受けて堅調となった。先限は正午前に120円近い上げ幅を維
持して推移。午後になると、ドル建て現物相場が一段高から上げ幅を拡大。高値を離れ
たが、180円超の上げ幅を維持して引けた。
 銀は4月限が下落。その他は出来ず。先限は帳入値が3円高。
 前営業日比は、金標準、金ミニが187〜219円高、ゴールドスポットが211円
高、銀が2.0円安〜3.0円高。
 推定出来高は、金が2万9069枚、金ミニが1万1642枚、ゴールドスポットが
2192枚、銀が5枚。
【金先限は上場来高値が射程圏内に】
 金先限は夜間取引で1万4834円まで押し目を形成。下値を切り上げ、終盤にプラ
スサイドに浮上。日中取引開始後は買い優勢となり、ドル建て現物価格が上値追いとな
り、史上最高値を更新を映し、一段高。1万5157円まで上伸。場中、1ドル=
142円台前半まで円高進行から上げ幅を縮小も堅調に引けた。今月1日につけた上場
来高値1万5253円が射程圏内に入り、買い方に有利なチャートとなっている。
 今週に入り米金融大手ゴールドマン・サックスが今年年末の金価格見通しを3300
ドルから3700ドルまで引き上げたこともあり、内外市場で買い人気がさらに高まっ
ている。
 午前中、中国の第1四半期の実質国内総生産(GDP)が発表された。前年比が
+5.4%(事前予想は+5.2%)、前期比は+1.2%(事前予想+1.5%)。
前期比が事前予想を下回った。米中、貿易戦争の悪影響を受け、今後、中国GDP成長
率は大幅に落ち込むとの見方が多い。中国GDP発表後、ドル建て現物価格は上昇。上
海総合指数は下落。アジアの投資家は中国株に投資するよりも金投資を選択した。
【ロンドン=現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上伸。きのうの海外市場では、米国の関税政策に対する不
透明感を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の3242.20ドルから、
米半導体大手エヌビディアに対する規制を受け午前10時過ぎに史上最高値3274.
55ドルを付けた。午前中、3259ドル台まで押し目を形成。11時前から再上昇と
なった。午後に入るとドル安から3294.39ドルまで上値を伸ばし、さらに史上最
高値を更新。その後、高値を離れたが堅調に推移。
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