とうもろこし週間展望=作付けの遅れが続くと買い口実にされる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [4月21日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    4月14日〜4月18 日
            始 値  高 値    安 値      終 値   前週末比
<東 京> 先限  40,000   40,000       40,000       40,000    ±0
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<シカゴ>17 日終値 前週末比  |13日現在の米国産コーン作付け進捗率
   25/5  482.25  -8.00       |4%(前週 2%、前年6%、平年5%)
   25/7  490.25  -6.75        |
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 142.34円  前週末比 1.72円の円高
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 【前週のレビュー】シカゴコーンは上昇基調だが短期的な買い過剰感あり。米国産コ
ーンの作付けが順調ならば弱材料として蒸し返される。とうもろこしはシカゴ市場が天
候相場に入ったが、とうもろこし市場は新規売買はほぼゼロ状態が続き、新規売買は参
加しにくいとした。
【シカゴコーンは調整局面も下値堅く推移】
 シカゴコーンは、高値を調整局面を迎えたが下値堅く推移した。農産物市場でもトラ
ンプ関税の影響力が強いが、天候相場入りし、米中西部産地の天候と、米国産コーンの
作付けに注目度が高まりつつある。トランプ関税の動向、米国産コーンの作付けを見極
めながらの展開を予想。
 米農務省(USDA)が発表した13日現在の米国産コーンの作付け進捗率は4%に
とどまり、昨年同期の6%、平年の5%を下回っている。まだ作付けの初期段階で作付
けの遅れは十分、取り返すことができるが、作付けの遅れが続くと、買い口実にされる
ことがあるとみる。中国向けの需要が多く、トランプ関税の影響を受けやすい大豆の動
きや、米プレーンズ産地での降雨不足が買い材料視されている小麦の値動きにも左右さ
れるであろう。
 期近5月限は、今月11日に2月27日以来の高値となる490.75セントをつけ
た。週明けの14日からは修正安局面入りとなったが、15日の安値479セントが支
持線となり、三角もちあいを形成している。次ぎの相場を形成するまでのエネルギー蓄
積期間入り。3連休明けの21日と作付け進捗報告の影響を受ける22日の取引に注目
したい。
【とうもろこしは新甫発会の26年5月限は取組高はゼロ】
 とうもろこしは25年5月限が納会となり、さらに取組高が減少。17日時点での総
取組高は43枚。26年5月限が新甫発会となったが、取組高はゼロ。今後も新規売買
は期待薄。流動性が極めて低く、新規売買は不向き。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
21日 ●豪州、欧州(イースター・マンデー)、南ア(家族の日)
    米景気先行指数 2025年3月(カンファレンスボード)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
    米国産コーン・大豆作付け進度報告(USDA)
22日 加鉱工業製品価格指数 2025年3月(カナダ統計局)
23日 ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年4月速報(Markit)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年4月速報(Markit)
    米新築住宅販売 2025年3月(商務省)
    米地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB)
24日 独景況感指数 2025年4月(ifo)
    米耐久財受注 2025年3月速報値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売統計 2025年3月(全米不動産協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
25日 ●豪州(アンザック記念日)
    英小売売上高 2025年3月(国立統計局)
    米消費者信頼感指数 2025年4月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)

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