NYプラチナ市況=プラチナが反発、パラジウムは続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)   957.2      983.1       951.4       979.6    + 17.4
         (25/10)   968.0     993.5       964.1       990.3    + 16.1
 パラジウム  (25/ 6)   931.00     949.50      923.00      943.30   +  9.00
         (25/ 9)   943.00     960.50      939.00      954.00   +  9.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          27,744         21,029        77,885       (+  1,173)
 パラジウム          3,753          3,742        20,459       (+    276)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,606.57  + 419.59
     前日  141.57/59   1.1421/23   ・ナスダック         16,708.05  + 407.63
     本日  143.46/48   1.1314/16   ・10年米国債利回り      4.38  -   0.02
・NY原油  (25/ 6)   62.27 - 1.40  ・SPDR保有金残高    947.70  -   4.59
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続伸。前日比はプラチ
ナが9.5〜17.4ドル高、中心限月の7月限が17.4ドル高、パラジウムが
8.90〜9.20ドル高、中心限月の6月限は9.00ドル高。
 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、米大統領が米連邦準備理事会(FRB)議
長を解任する意向はないと伝えられたことを受けて買い優勢となった。欧州時間に入る
と、上値を伸ばした。日中取引では、貿易摩擦緩和で中国の関税引き下げを検討と伝え
られたことを受けて買い優勢となった。
 パラジウム6月限は米国の中国に対する関税引き下げを検討が支援要因になったが、
戻りを売られて上げ一服となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を951.4〜972.9ドルのレンジで推移し、前日
比8.8ドル高の971.0ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、手じまい売りが
出たが、米大統領が米連邦準備理事会(FRB)議長を解任する意向はないと伝えられ
たことを受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、上値を伸ばした。
 日中取引では、貿易摩擦緩和で中国の関税引き下げを検討と伝えられたことを受けて
買い優勢となった。買い戻しなどが入って983.1ドルまで上昇した。
 トランプ米大統領は、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向はな
いと述べる一方、FRBは金利を引き下げるべきだと改めて主張した。またベッセント
米財務長官は、中国との貿易を巡る交渉を進展させるには緊張緩和が必要とし、米中が
互いに表明している関税率を現在の過度に高い水準から引き下げる必要があるとの見解
を示した。
 パラジウム6月限は、時間外取引を923.00〜943.50ドルのレンジで推移
し、前日比5.20ドル高の939.50ドルとなった。6月限は安寄りしたのち、手
じまい売りが出たが、米大統領が米連邦準備理事会(FRB)議長を解任する意向はな
いと伝えられると、押し目を買われた。欧州時間に入ると、上値を伸ばした。
 日中取引では、買い戻されて949.50ドルまで上昇した。その後は、米国の中国
に対する関税引き下げを検討が伝えられたが、戻りを売られ、924.00ドルまで下
落した。
 22日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比4万7073オンス減の
46万2727オンス、パラジウムは同5711オンス減の5万6118オンス。
今日の材料
・トランプ米大統領は、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向はな
いと述べる一方、FRBは金利を引き下げるべきだと改めて主張した。
・4月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.1と、
3月の50.9から低下した。市場予想は50.3だった。
・4月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.2と3月の51.5
から低下した。好不況の分かれ目となる50を割り込んだ。
・トランプ米大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアによるクリミア占領
を承認しないと発言したことについて、ロシアとの和平合意の達成を困難にする扇動的
な発言だと非難した。
・3月の米新築一戸建て住宅販売戸数は年率換算で前月比7.4%増の72万4000
戸と、2024年9月以来の高水準となった。住宅ローン金利の低下を背景に予想以上
に増加したが、先行き経済見通しが住宅市場の回復に懸念をもたらしている。市場予想
は68万戸だった。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、欧州が対抗措置を講じなければ、米国の
関税措置は欧州にディスインフレ効果をもたらす可能性があるという認識を示した。
・ベッセント米財務長官は、日本との二国間貿易協議で特定の通貨目標は念頭にないと
述べた。
・4月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.2と、前月の53.5か
ら低下した。2023年12月以来、1年4カ月ぶりの低水準となった。米政権が関税
を強化する動きを見せる中、販売価格指数が上昇した。
・ベッセント米財務長官は、中国との貿易を巡る交渉を進展させるには緊張緩和が必要
とし、米中が互いに表明している関税率を現在の過度に高い水準から引き下げる必要が
あるとの見解を示した。
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、「経済活動は前回報告からほとんど変わ
っていないが、貿易政策を巡る不確実性が報告書全体で言及された」とされた。
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