NY原油市況=続落、4月以降の米経済指標の悪化を意識

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/06     61.87       62.07       60.23       60.42        - 1.63
  2025/07     61.23       61.39       59.66       59.84        - 1.53
  2025/08     60.72       60.85       59.23       59.40        - 1.42
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              889,447             1,891,865    ( - 5,938)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/05     212.04    - 5.51
                            2025/06     206.17    - 3.69
         改質ガソリン       2025/05     207.12    - 3.46
                            2025/06     205.70    - 3.68
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.63〜
1.53ドル安。その他の限月は1.42〜0.81ドル安。
 米中貿易戦争による世界的な景気悪化や需要の下振れが引き続き警戒されている。相
互関税が発表された4月以降の米経済指標は大幅に悪化する公算で、4月の米ミシガン
大学消費者信頼感指数に続き、同月の米カンファレンスボード消費者信頼感指数はさら
に低下した。30日には1−3月期の米国内総生産(GDP)・速報値が発表される。
経済指標で需要見通しを占う一方、今週末の米エクソン・モービルや米シェブロンの決
算発表から供給見通しを探ろうとする動きもある。
 米国と中国の経済対立緩和に向けた協議開始は引き続き不透明。トランプ米大統領は
中国側と対話を開始しているとの認識を示している一方、中国政府はこれを否定してい
る。中国商務省報道官は「米国が解決を望むなら、脅しをやめるべき」と繰り返し主張
している。
 核開発を巡り、イランは英国、フランス、ドイツの欧州3カ国(E3)に対し協議を
提案した。外交当局者の話としてロイター通信が伝えている。日程は5月2日で場所は
ローマとなる見通しだが、欧州側からの返答はまだないもよう。E3との協議を実施し
た後、5月3日に米国とイランが再び協議する可能性があるが、正式な発表はまだな
い。
 時間外取引で6月限は下落。通常取引開始後も売りが続き、60.13ドルまで下げ
幅を広げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは下落。景気悪化による石油需要の下振れが警戒
されている。
今日の材料
・中国の軍用貨物機がベイルートに到着、貨物は不明
・イランのイスファンの軍事工場で爆発=報道
・米国財務省は4−6月期に5140億ドルの借り入れが必要、当初予想の320%増
=ブルームバーグ
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