海外サマリー(29日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 6 3,333.6   -14.1  シカゴ大豆  2025/ 7 1,052.75   -9.75
NY銀     2025/ 7 3,357.7   +25.6  シカゴコーン 2025/ 7   470.25  -13.00
NYプラ    2025/ 7   985.5   - 9.7  NY原油   2025/ 6    60.42   -1.63
NYパラ    2025/ 6  936.70  -13.60  ドル・円               142.30   +0.27
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は141.90円台に下落後に反発
 NY為替市場、ドル円は下値模索が続き、一時141.90円台に下落する場面があ
った。ただ、142円付近にはオプション絡みの買いオーダーが観測され、また円買い
ポジションの巻き戻しも観測され、142円台前半に反発した。ただ、下値攻めの流れ
は継続している状況。
 この日の市場は米株式市場が上昇し、米国債も買われ、利回りが低下するなど、全体
的に落ち着いていた。しかし、為替市場ではドル安、円高も続いている。30から日銀
決定会合が開催され、木曜日に結果が公表される。ただ、今回は特に円相場を大きく動
かす材料にはならないとの指摘も出ている。
 円は安全資産からの需要で、金利差から推計される水準以上に上昇。そのような中、
貿易動向がリスクプレミアムを低下させるかを監視することが重要との指摘が一部から
出ている。もし、米国債のボラティリティが低下し続ければ、安全資産からの需要で積
み上がった円ロングに、短期的に圧力がかかり、円安が見られる可能性もあるとの見方
も出ていた。

◎NY貴金属=総じて反落、リスク選好で金主導で下落
 ニューヨーク金は反落、銀は上昇。
 金6月限は反落。時間外取引では、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入
ると、売りが一巡し、もみ合いとなった。日中取引では、米消費者信頼感指数の低下を
受けて押し目を買われたが、リスク選好の動きに上値を抑えられた。
 銀7月限は米中貿易戦争の緩和期待を受けて押し目を買われたが、日中取引で戻りを
売られた。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引では、ドル高と米中貿易戦争の緩和期待を受け、
もみ合いとなった。欧州時間に入ると、小動きとなった。日中取引では、景気の先行き
懸念などを受けて戻りを売られた。
 パラジウム6月限は戻りを売られて軟調となった。
◎LME=アルミ・銅は続伸、トランプ政権の自動車輸入関税の軽減措置で
 アルミ3カ月物は続伸。2435.50ドルで小高く取引を開始した。アジアの時間
帯は上値を抑制される動きとなったが、米トランプ政権が自動車輸入関税の軽減措置を
検討していると伝えられると米国と他諸国の貿易摩擦に対する警戒感が後退して浮上。
2471ドルの高値を付けた。その後は2454ドルを下値支持線とする高もみとな
り、高値圏で高下したまま引けを迎えた。
 銅3カ月物は続伸。9415ドルで堅調で寄り付いた。米中貿易戦争懸念から上海株
が前日に続いて売り優勢となったことが重石となるなか、この日の安値となる9361
ドルまで値を落としマイナスサイドに転じたが、欧州時間の取引開始以降にテクニカル
面から押し目買いが入ったことや、米トランプ政権が自動車輸入関税の軽減措置を検
討、と伝えられるなか値位置を切り上げた。9480ドルの高値を付けた後は、米株高
にも拘わらず上げ幅を縮小したが、堅調に終えた。
◎NY原油=続落、4月以降の米経済指標の悪化を意識
 ニューヨーク原油の期近は続落。
 米中貿易戦争による世界的な景気悪化や需要の下振れが引き続き警戒されている。相
互関税が発表された4月以降の米経済指標は大幅に悪化する公算で、4月の米ミシガン
大学消費者信頼感指数に続き、同月の米カンファレンスボード消費者信頼感指数はさら
に低下した。30日には1−3月期の米国内総生産(GDP)・速報値が発表される。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは下落。景気悪化による石油需要の下振れが警戒
されている。
◎シカゴ大豆・コーン=共に期近から下落、米国産の作付け進展などで
 大豆は期近から大幅下落。
 米トランプ政権が自動車関税の負担軽減を検討、と伝えられるなか、米国と他諸国と
との貿易摩擦に対する警戒感が後退したことや、米産地での作付けが平年および前年を
上回るペースで進行していることが弱材料視された。

 コーンは揃って続落。
 米産地では降雨が続きながらも平年を上回るペースで作付が進行していることが弱材
料視された。また、南米でも穀物の収穫やサフリーニャコーンの生育に適した天気が広
がっていることも売りを呼ぶ要因となった。

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