金・銀午前=金が続落、円高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続落。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、トランプ米大統領の就任
100日記念演説が始まり、押し目を買われる場面も見られたが、過激な発言はなく、
戻りを売られた。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が38円安〜6円高、金ミニが37.5
円安〜84.0円高、ゴールドスポットが454円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が4万0662枚、金ミニが1万3249枚、ゴ
ールドスポットが1601枚、銀が0枚。
【NY金は戻りを売られる】
 金は戻りを売られた。ラトニック米商務長官は、25%の自動車・部品に対する追加
関税の影響を軽減する措置を発表した。米国内で車両を生産する全ての自動車メーカー
が対象で、自動車部品のサプライチェーンを米国に回帰するために猶予を与えることが
目的。ベッセント米財務長官は、日本を含む主要貿易相手国との交渉が「非常に好調」
に進んでおり、最初の貿易合意はインドとの間で締結される可能性が高いとの見通しを
示していた。
 4月の米消費者信頼感指数は86.0と、前月から7.9ポイント低下して2020
年5月以来の低水準となった。市場予想の87.5も下回った。関税に対する懸念が経
済見通しの重しとなっている。3月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件
数は28万8000件減の719万2000件と、2024年9月以来の低水準となっ
た。同時に解雇件数も減少し、9カ月ぶり低水準。
 金先限は日中取引で1万5255円まで下落した。円高が圧迫要因になった。円相場
は1ドル=142円台前半の円高に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場は、米国が自動車関税の影響
軽減に向けた措置を打ち出したことや、一部貿易相手国との貿易交渉合意への期待が高
まったことが圧迫要因になった。アジア市場では、朝方に3323ドル台まで上昇した
のち、上げ一服となった。
 午前11時現在、金が3309.88ドル、銀は3298セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3286.53ドル、銀が3279セント。

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