石油午前=大幅安、貿易戦争の拡大による景気悪化懸念が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 午前の石油市場は大幅安。米国の関税戦争を背景に、世界的な景気悪化や需要下振れ
が警戒されている。米国と中国の公式な経済対話は始まっておらず、経済指標には景気
悪化の兆候が現れている。円相場は1ドル=142円前半で、週明けよりも円高・ドル
安推移。時間外取引でニューヨーク原油は売り優勢も、下げ幅は限定的。米石油協会
(API)が発表した米週間石油在庫統計は特に材料視されていない。
 日中取引開始後、原油の2025年9月限は大幅安。時間外取引で下げは一服してい
るものの、目立った戻りは見られない。
 午前10時57分現在の前営業日比は、ガソリンが出来ず。灯油が出来ず。原油が
2990〜2630円安。
 午前10時57分現在の出来高はガソリンが0枚、灯油が0枚、原油が776枚。
【中国製造業PMIは悪化も、下振れは限定的】
 中国統計局が発表した4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0まで低
下した。米国が中国に対する関税を引き上げたことから企業景況感が悪化している。財
新が発表した4月の中国製造業PMIも50.4まで低下したが、景気判断の分岐点で
ある50を上回る水準を維持している。
【海外原油夜間取引=売り優勢】
 ニューヨーク時間外取引で6月限は前日比0.12ドル安の60.30ドルで取引さ
れている。本日これまでのレンジは60.13〜60.43ドル。
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