【場況】 金が大幅続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現 物相場の急落を受けて下げ幅を拡大した。銀は2月限が下落した。 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が247〜227円安、金ミニが 246.0〜198.5円安、ゴールドスポットが315円高、銀が1.5円安。 午前11時1分現在の出来高は、金が3万4351枚、金ミニが1万3076枚、ゴ ールドスポットが2020枚、銀が1枚。 【NY金はドル高が圧迫】 金はドル高が圧迫要因になった。弱い米経済指標が目立ったが、ドルが買い戻され た。第1四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比0.3%減と なった。米経済がマイナス成長に陥るのは2022年第1四半期以来3年ぶり。トラン プ米大統領が打ち出す関税措置を前に、企業による大量の駆け込み輸入があったことが 響いた。4月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は6万2000人増となり予想以 上に鈍化した。市場予想は11万5000人増だった。3月の米個人消費支出(PC E)価格指数は、前年比2.3%上昇した。伸びは前月の2.7%から鈍化したもの の、市場予想の2.2%を上回った。 米国とウクライナは、復興投資基金の設立に関する協定に署名した。米財務省が発表 した。「ロシアの本格的な侵攻以来、米国国民がウクライナの防衛のために提供した多 大な財政的・物質的支援に鑑み、この経済パートナーシップは、両国が協力し投資する ことで、相互の資産、才能、能力によってウクライナの経済復興を加速させることを可 能にするものだ」とした。 金先限は4月16日以来の安値1万5006円を付けた。ドル建て現物相場の急落が 圧迫要因になった。円相場は1ドル=143円前後の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、第1四半期の米実質国内総生 産(GDP)速報値でマイナス成長が示されたことが下支えになったが、ドル高を受け て売り優勢となった。アジア市場では、朝方の3278.12ドルから、手じまい売り が出て軟調となった。 午前11時現在、金が3235.85ドル、銀は3235セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3308.77ドル、銀が3284セント。 MINKABU PRESS
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