シカゴ大豆市況=揃って反発、強気な輸出成約高を受け買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/05   1,034.50    1,043.00    1,027.00    1,040.25     + 5.50
   2025/07   1,044.00    1,054.50    1,036.75    1,050.25     + 5.75
   2025/08   1,037.50    1,048.50    1,031.25    1,044.25     + 6.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       300,736        231,802         751,949  (-  1,078)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(4月24日までの週)
 大 豆:47万8200トン(事前予想レンジ:10万〜50万トン)
 大豆粕:32万8300トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油:   8200トン(事前予想レンジ: 2万〜 6万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(5月7日−5月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る、雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る、雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は2.50〜6.25セント高。中心限月の7
月限は5.75セント高の1050.25セント。
 米中貿易戦争とこれに伴う中国向けの大豆輸出減退が警戒されながらも、米農務省
(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を上回る強気な内容だったことが強気材料
視されて堅調となった。

 期近7月限は1044セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は1045セント
を前後する足取りとなり、欧州の時間帯には軟化して1036.75セントの安値を付
けた。シカゴの時間帯には強気な米輸出を受けて地合いを引き締め、終盤にかけて浮上
し1054.50セントの高値を記録。高値を離れたあとも1050セント割れに抵抗
を見せ、高値圏を維持して取引を終えた。
 米農務省(USDA)が発表した4月24日までの大豆週間純輸出成約高は47万
8200トンで前週の27万6800トンを上回った。
 今年度の累計純輸出成約高は4741万4300トンで前年度同期の4190万
7600トンを約13%上回っている。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは広い範囲で降雨が発生し、五大湖周辺地域を中心にコーン及び大豆
の作付作業が鈍化している。米中西部では前週は一週間を通して降雨が発生したことで
干ばつ懸念は大幅に後退したが、農作業を行う機会は限られている。
 オクラホマ州及びその周辺地域では1日午後には雨または雷雨となり、冠水の恐れが
高まっている。降雨または雷雨は南部および東部に移動していくため、プレーンズ南部
では週末までに一時的に降雨は止む見込み。大西洋沿岸中部およびニューイングランド
州南部の今後5日間の雨量は50〜200ミリに達する見込み。週末から5月5日にか
けて冬を思わせる天候となるが、この天気は次第にプレーンズ中部および南部に移動し
ていくだろう。これに伴いプレーンズ南部では5日の週前半にまとまった雨量を伴う降
雨が発生すると見られる。
 6〜10日間予報に関しては5月6〜10日にかけて北部3分の2の地域で気温は平
年を下回るだろう。また、プレーンズでの雨量は平年並〜平年を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではモンタナ州及びダコタ州以外では降雨は発生していないが、テキサス
州北部から中部にかけての地域からオクラホマ州北東部にかけての地域では冠水が続い
ている。特にオクラホマ州ワウリカの水位は2007年6月以来の高水準まで上昇。
 一方の南部では大西洋沿岸部では降雨の発生は無く春の作付作業が進展。ただ、夏穀
物などに乾燥による影響が警戒される。極南部では冬小麦の成熟が進行。
 大豆製品は大豆油は大豆および原油の堅調を受けて買い優勢で運ばれた。一方の大豆
粕は大豆油とのストラドルに絡んだ売りに値を落として軟調で終了した。
 大豆粕7月限は前日比3.70ドル安の294.30ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは広い範囲で降雨が発生し、穀物の作付ペースは鈍化。
・プレーンズ南部では5日の週前半にまとまった雨量を伴う降雨が発生する見込み。
・USDA発表の4月24日までの大豆週間純輸出成約高は47万8200トンで
 前週の27万6800トンを上回る。

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