貴金属は、反発して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の上昇や円安を受け て買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがドル建て現物相場の上 昇や円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.75ドル高の 3239.71ドル、銀が27セント高の3242セント、プラチナが7.20ドル高 の967.40ドル、パラジウムは2.36ドル高の942.45ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=145.44/46円で、前営業日の 大引け時点から1.07円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5235円前後、銀は153.0円前後、プラチ ナは4400円前後、パラジウムは4300円前後。 【NY金はドル高が圧迫】 金はきのうの海外市場は、ドル高を受けて売り優勢となった。 金はドル高が圧迫要因になった。米国と各国の関税交渉に楽観的な見方が出るなか、 ドルが買い戻された。トランプ米政権の高関税政策を巡り、日米両政府は米首都ワシン トンで2回目の閣僚交渉を行った。一方、米新規失業保険申請件数は前週比1万 8000件増の24万1000件となった。市場予想の22万4000件を超え、2カ 月ぶりの高水準に急増した。4月の米ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は一 段と低下し、48.7と5カ月ぶりの低水準を付けた。低下は2カ月連続。ただ市場予 想の48.0を上回った。 トランプ米大統領は、全てのイラン産の石油や石油製品の購入を停止する必要があ り、これに違反するあらゆる国と個人に対し「二次的制裁を科す」と警告した。イラン 高官は、核開発問題を巡る米国との交渉について、3日にローマで予定されていた4回 目の協議が延期され、「米国の姿勢次第で」新たな日程が設定されると明らかにした。 銀はきのうの海外市場は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 【プラチナはドル高や金軟調が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となったが、株 高を受けて下げ一服となった。。 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米新規失業保険申請件数が増加した が、4月の米ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)が事前予想を上回った。一 方、マイクロソフトとメタ・プラットフォームズの好決算を受けて人工知能(AI)投 資を巡る懸念が後退し、株高に振れた。 <今日の予定> ●中国(労働節) ・労働力調査(失業率) 2025年3月(総務省) ・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年4月確報(Markit) ・ユーロ圏消費者物価指数 2025年4月速報(EUROSTAT) ・ユーロ圏雇用統計 2025年3月(EUROSTAT) ・米雇用統計 2025年4月(労働省) ・米耐久財受注 2025年3月確報値(商務省) ・米製造業新規受注 2025年3月(商務省) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。