<大豆> シカゴ大豆期近7月限は4月29日まで1060セントを前後する足取りとなってい た後に値を落としながらも、下降トレンドにある50日移動平均線(1037セント) が支持線になっている。 米中貿易戦争に対する懸念はくすぶりながらも米農務省(USDA)発表の週間純輸 出成約高は米国産大豆に対する需要の根強さを示していることが買い支援要因になって いる。 米利下げ期待が高まるなかでドル高基調が強まっていることが重石となりそうだ。大 豆も本格的な天候相場入りするだけに米中西部産地の天候、作付け、発芽を見極めなが らの展開が予想される。50日移動平均線が支持線だが、順調な生育、ドル高の進行が あれば、下振れリスクはある。12日にUSDAから月例需給報告の発表があり、事前 予想は少なからず材料視されよう。 <コーン> シカゴコーン期近7月限は4月14日以降は、買い戻す動きが見られながらも下値を 探る足取りが続いていたが、4月30日、5月1日はほぼ同じ価格帯での高下となり、 470セント割れに抵抗を見せている。 米産地での作付けは降雨が続きながらも順調に進展している。5月に入り作付作業が 本格化する時期を迎えているが、早ければ1週間で20%ほど作付が進展することもあ るため、作付遅延に対する懸念は後退している。一方の発芽は時おり低温に見舞われて いることもあり遅延気味だけに、今後も生育ペースの鈍化が続くようであれば生育リス クとして買い支援要因になってくる可能性があることに注意したい。 また、好調な輸出がコーン価格を下支えする要因になっている。米利下げ期待を受け たドル高が重石になる可能性はあるが、米産地の天候リスクが警戒される時期を迎えて いるため目先の底意は強いと見られる。なお、470セントを大きく割り込んでくるよ うであれば4月7日に付けた461.25セントが次の下値目標になると予想する。 MINKABU PRESS
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