[今日の視点]貴金属=まちまち、NY安と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、まちまちで寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円安を受け、まち
まちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受
けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は16.94ドル安
の3371.52ドル、銀が64セント安の3241セント、プラチナが12.24ド
ル安の975.72ドル、パラジウムは7.08ドル安の965.94ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.83/85円で、前営業日の
大引け時点から0.90円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5670円前後、銀は155.0円前後、プラチナ
は4385円前後、パラジウムは4400円前後。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はきのうの海外市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きやドル
高を受けて売り優勢となった。
 金はドル高が圧迫要因になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルフ
ァンド(FF)金利の誘導目標を4.25〜4.50%に据え置くとした。決定は全会
一致。インフレと失業率の上昇リスクが高まっているとしたほか、トランプ政権の関税
の影響に対応する中で、経済見通しが一段と不透明になっているとの認識を示した。
 トランプ米大統領は、今週末に予定される貿易摩擦を巡る米中高官協議について、中
国からの要請だったことを示唆したほか、中国を交渉の席に着かせるために対中関税を
引き下げる考えはないと言明した。米中の関税協議見通しは金の圧迫要因だが、先行き
不透明感が残ることで様子見に回る向きが多くなりそうだ。
 4月末の中国の金準備は2295トンとなり、前月から3トン増加した。6カ月連続
で増加した。
 銀はきのうの海外市場は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
【プラチナはドル高や金軟調が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米中の関税協議見通しを受けてドル
高に振れた。ただ米中ともに強気の姿勢を崩しておらず、協議は難航する可能性があ
る。また米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが見送られたこともドル高要因と
なった。
<今日の予定>
●フランス(第二次世界大戦戦勝記念日)
・金融政策決定会合議事要旨公表 3月18-19日分(日本銀行)
・独貿易収支 2025年3月(連邦統計庁)
・独鉱工業生産指数 2025年3月(経済技術省)
・英中銀政策金利公表(BOE)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米卸売在庫 2025年3月確報値(商務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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