●週間見通し穀物、作付け順調だと上値重い展開=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週のトウモロコシ相場は450セントの節目水準まで下落する展開になった。引き
続き米穀倉地帯の気象環境に対する関心が高いが、作付け環境は良好との評価が上値を
圧迫している。豊作による需給緩和見通しが織り込まれている。通商環境の改善期待が
浮上していることはポジティブだが、それ以上に天候相場の目線が優先された。大豆は
1000セント台中盤で横ばいになった。通商環境の改善期待が下値を支え、売買が交
錯した。
 今週は戻り売り優勢の展開が続く見通し。作付けシーズンは重要な局面を迎えている
が、このまま好天で作付け作業が順調に進むと、450セントを完全に下抜く展開にな
ろう。通商環境の改善期待はポジティブだが、産地天候が最重要視される見通し。作付
け作業が一巡するまでは、このまま天候相場型の展開になろう。通商リスク軽減期待の
買いは、一時的な動きにとどまりやすい。12日に米農務省(USDA)需給報告が発表
され、今季初の2025/26年度需給見通しが示されることがイベントリスクにな
る。
 予想レンジは、トウモロコシが435〜460セント、大豆が1030〜1070セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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