●週間見通しゴム、株高・円安だとじり高傾向に=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は300円台を回復する展開になった。通商環境の改善期待を背景に、株高・円
安が進んだことが、ゴム相場を押し上げている。米英の貿易協定が成立したこと、米中
通商協議の予定が伝わったことで、投資家のリスク選好性が高まっている。上海ゴム相
場の値動きは鈍かったが、株高・円安環境を背景に、円建てゴム相場は底固く推移し
た。中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和措置を打ち出したこと、タイ政府が農家に生
産抑制の要請を行っていることなどもポジティブ。
 今週はじり高の展開が続こう。通商環境について楽観的な見方が維持されている間
は、リスクオン環境を背景に底固い展開が続きやすい。実際に通商環境が早期に正常化
に向かう見通しにはなく、世界経済の減速傾向にも大きな変化は生じない見通し。しか
し、マーケットの関心は株価と円相場の動向に集中しており、株高・円安傾向が維持さ
れるのであれば、じり高の展開が続く見通し。
 予想レンジは295〜310円。
(マーケットエッジ・小菅 努)


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