アジア株 上海株軟調、米中進展で支援策必要なくなる 香港市場でJDドットコムが大幅上昇

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株軟調、米中進展で支援策必要なくなる 香港市場でJDドットコムが大幅上昇

東京時間11:17現在
香港ハンセン指数   23444.10(+335.83 +1.45%)
中国上海総合指数  3371.01(-3.86 -0.11%)
台湾加権指数     21686.42(+356.28 +1.67%)
韓国総合株価指数  2628.31(+19.89 +0.76%)
豪ASX200指数    8255.20(-13.79 -0.17%)

アジア株はまちまち、米中進展受け市場に安堵感が広がっている。

トランプ氏は今週末にも習近平国家主席と電話会談する予定だとしており、今後の展開に注目が集まっている。米政権は90日間の協議で進展なければ対中関税再引き上げもあり得るとしているが、中国は強硬姿勢を維持するだろう。中国は今後も、いかなる交渉においても主導権を握っているという自信を高めた。高関税でトランプ氏の支持率は低下しているが、中国は国民による選挙がないため国民の不満に左右されない。

米ゴールドマンサックスは予想以上の対中関税引き下げを受け、中国の今年の経済成長率予想を従来の4.0%から4.6%に引き上げた。輸出量も従来の5%減から横ばい予想に引き上げた。ただ、関税引き下げは中国経済を押し上げるものの米中協議の解決は引き続き困難だとしている。

上海株は軟調。米中進展により投資家心理が改善しているため、中国当局が株価下支え策・景気支援策を講じる必要がなくなる。「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドは今後1-2カ月は出番はないとの見方。

香港市場で電子商取引大手JDドットコムが4.2%高。第1四半期決算の純利益が前年同期比52.7%増の108億9000万元と、市場予想を上回ったことが材料視されている。同社は現在、フードデリバリー市場に力を入れている。1日あたり約2000万件の注文を処理していると明かした。ライバル会社の美団の昨年「立秋の日」ピークが9800万件だったが、その5分の1を達成。この勢いで行けば美団を抜く可能性がある。

ライバルの美団も2.8%高と連れ高。レノボやテンセントホールディングス、アリババ、ネットイース、バイドゥ、シャオミなど、ほかのハイテク関連も上昇している。

台湾株は大幅高、3月28日以来の高値をつけている。ナスダック続伸が好感されておりTSMCなど半導体関連が上昇している。

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