シカゴコーン市況=期近は堅調も他は続落、米産地の順調な生育が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    440.25      440.25      436.75      438.50      + 2.50
  2025/07    443.00      447.75      438.50      445.50      + 3.00
  2025/09    428.50      430.00      424.50      427.25      - 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       316,762        511,493        1,589,429 (+ 11,022)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(5月9日までの週)
 生産量:日量 99万3000バレル(前週比 2万7000バレル減)
 在 庫: 2544万5000バレル(前週比25万4000バレル増)
*米気象庁発表の6−10日予報(5月20日−5月24日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を上回る。
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 コーンは期近の主要限月は反発も他は続落。終値の前営業日比は0.50セント安〜
3.00セント高。中心限月の7月限は3.00セント高の445.50セント。
 米中貿易摩擦の緩和や米金融大手ゴールドマンサックスが中国の経済成長見通し引き
上げなどが強気材料視され、期近の主要限月は前日の高値が上値抵抗線として意識され
たため7月限の上げ幅は限られた。一方、新穀限月を中心とする3番限以降は、米産地
の順調な作付及び生育進展が重石となり、売り優勢となった。なお、当限5月限はこの
日、納会を迎えた。
 7月限は443セントで取引を開始。アジアの時間帯は模様眺めの雰囲気が強く
442セントを下値支持線とするもちあいとなったが、欧州の時間帯に軟化。シカゴの
時間帯を迎えると438.50セントの安値を付けたが、急速に値位置を切り上げて
447.75セントの高値に到達。高値を離れた後も444.50セントが支持線とな
り、堅調に終えた。

 米エネルギー省が発表した5月9日までの週における1日当たりの平均エタノール
生産量は前週比2万7000バレル減の102万バレルだった。また、5月2日時点の
エタノール在庫量は前週比25万4000バレル増の2544万5000バレルだっ
た。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 ミシシッピーリバー西部のコーンベルトでは、夏を思わせる温かさを受けコーンと大
豆の作付が進行。同地の14日の最高気温は30〜35℃を記録。対照的にオハイオ
バレー及び五大湖周辺南部出は曇天または散発的な降雨が発生。これによりコーンベル
ト東部では農作業が遅延している。
 米東部では低気圧の影響で14日午後に25〜50ミリの雨量を伴う降雨となってい
るが、大西洋沿岸中部では鉄砲水が発生する恐れもある。一方、米北部から中部にかけ
て気温が上昇しているうえ、プレーンズ南部から南東部にかけての地域では夏を思わせ
る暑さとなっている。一方のプレーンズ北部では17〜18日の週末には大幅に気温が
低下する見通しとなっている。なお、ダコタ州では気温が低下する前に25〜50ミリ
の雨量を伴う慈雨が見込まれる。
 6〜9日間予報に関しては5月19〜23日にかけて北半分では大きく気温が下がる
が、プレーンズ南部から大西洋沿岸南部などの地域の気温は平年を上回る見通し。
 シカゴ小麦は軒並み続伸。期近7月限は前日に一代の安値を付ける軟調な値動きとな
った後で他農産物が堅調が総じて堅調となったことが買い戻す動きを活発化させた。米
産地での天候や米産地の順調な生育が重石ながら、堅調に引けた。当限5月限は、この
日、納会を迎えた。
 中心限月の7月限は前日比7.50セント高の524.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではモンタナ州及びダコタ州では乾燥状態を和らげる慈雨が発生。これは
冬穀物や春に作付けされた穀物の生育に良い景況をもたらすだろう。一方、プレーンズ
中部および南部では最高気温が32〜36℃に達するなか、冬小麦の生育が速いペース
で進行。
 一方、南部ではメキシコ湾岸西部では記録的な暑さとなっている。この暑さは東に移
動するなか南部全域に広がっているが、大西洋沿岸の州では散発的な降雨が発生する見
込み。
今日の材料
・ミシシッピーリバー西部のコーンベルトでは、夏を思わせる温かさを受けコーンと
 大豆の作付が進行
・オハイオバレー及び五大湖周辺南部出は曇天または散発的な降雨が発生し農作業に
 遅れが発生。
・米東部では低気圧の影響で14日午後に25〜50ミリの雨量を伴う降雨。
・5月9日までの週における1日当たりの平均エタノール生産量は前週比2万
 7000バレル減の102万バレル。

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