[本日の見通し]石油=下落、米国とイランが合意に向けて接近か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年9月限は下落。5万7300円まで下げ、夜間取
引の安値を下回った。
 イランが米国に対して核開発協議の合意条件を提示した。イランは核兵器を製造しな
いことを確約し、高水準の濃縮ウランを廃棄する。ウラン濃縮を監督する監査団も受け
入れる。一方、イランは米国の対イラン制裁の即時全廃を要求している。
 トランプ米大統領は中東訪問で、これまでの敵対的な態度を一変させている。イラン
に対する武力行使発言を止めたほか、パレスチナ自治区ガザからパレスチナ人を追放し
ないと述べるなど、イスラエルとの同盟関係を傷つけたのではないか。ディエゴガルシ
ア島からイランを射程にいれた爆撃機も撤退した。ただ、サウジアラビアやカタールな
どから対米投資を得るための一時的な態度である可能性が高い。イランは融和的な態度
に流されているように見えるが、トランプ米大統領が約束を守る人物であると誤った判
断をしているとは思えない。核開発協議の行方を見届けたい。
 時間外取引でニューヨーク原油6月限は前日比0.86ドル安の62.29ドルで推
移。本日これまでのレンジは61.86〜62.91ドル。
 原油10月限の予想レンジは5万7000円から5万8000円、ガソリン先限は8
万3500円から8万4500円、灯油先限は8万0500円から8万0500円。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。