【場況】 金が急反発。ニューヨーク高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高やドル建 て現物相場の軟調を受けて上げ一服となった。銀は10月限が売り優勢となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が278〜329円高、金ミニが 307.5〜372.0円高、ゴールドスポットが736円高、銀が1.0円安。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万4430枚、金ミニが2万1129枚、ゴ ールドスポットが1940枚、銀が1枚。 【NY金は軟調な米経済指標が支援】 金は軟調な米経済指標が支援要因になった。4月の米小売売上高は前月比0.1%増 加した。米関税措置発表前にみられた自動車購入前倒しの動きによる効果が薄れ、伸び は前月から減速した。4月の米卸売物価指数(PPI)は前年比2.4%上昇した。伸 びは前月の3.4%から減速。市場予想の2.5%も下回った。4月の米製造業生産指 数は0.4%低下した。市場予想は0.2%低下だった。自動車生産の急激な落ち込み を背景に、予想以上に低下した。 ルビオ米国務長官は、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた取り組みで突破口を開く には、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による直接協議しかないと述べた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、イスタンブールで予定されている協議でウクライ ナとロシアが停戦に合意すれば、自身が直接ロシアのプーチン大統領と会談する必要は ないと述べた。 金先限は夜間取引で1万5277円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になっ た。円相場は1ドル=145円台前半の円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、軟調な米経済指標を受けて買 い優勢となった。アジア市場では、朝方の3242.63ドルから、戻りを売られた。 午前11時現在、金が3220.74ドル、銀は3251セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3148.25ドル、銀が3189セント。 MINKABU PRESS
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