−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 6 3,233.5 +46.3 シカゴ大豆 2025/ 7 1,050.75 +0.75 NY銀 2025/ 7 3,250.7 +15.3 シカゴコーン 2025/ 7 447.50 +4.00 NYプラ 2025/ 7 1,005.9 +15.7 NY原油 2025/ 6 62.69 +0.20 NYパラ 2025/ 6 981.80 +22.20 ドル・円 144.86 -1.07 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は144.60円台まで下落 NY為替市場はドル売りが優勢となる中、ドル円も一時144.65円付近に下落す る場面が見られたが、NY時間に入ると下げ渋っている。ただ、145円台に入ると戻 り待ちの売りオーダーも観測され上値は重い印象。 先週金曜日の終了間際に、ムーディーズが米国を格下げしたことがドル安を誘発して いる模様。ムーディーズは米国の格付けを最高ランクの「Aaa」から「Aa1」に引 き下げた。この動きはフィッチとS&Pに続く。ムーディーズは声明で、近年における 米連邦債務の急増と、他国よりも高い金利を理由に挙げた。 ただ、一部からは「米国の格付け見通しが長期間に渡ってがネガティブウォッチ下に 置かれていた事実や、S&Pとフィッチが既に同様の措置を講じていることを考慮すれ ば、今回の格下げは特に驚くべきことではない」といった見解も出ていた。 オプション市場では、ドル安を想定したポジションが増えており、ドル離れへの為替 市場の構造変化を予測する動きは根強い。米中協議の進展を受けたリスク選好も一巡 し、市場も次の展開に備えている中、ドル離れへの警戒は根強くあるようだ。その意味 でも、今回のムーディーズの格下げはドルショート勢の背中を押している模様。 ◎NY貴金属=反発、ムーディーズの米国債格下げで ニューヨーク金、銀は反発。 金6月限は反発。時間外取引では、ムーディーズの米国債格下げでを受けて買い優勢 で始まったのち、上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買わ れた。日中取引では、ドル安が一服し、上げ一服となった。 銀7月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、買い一巡後は 上げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。日中取引で は、戻りを売られたが、株高を受けて押し目を買われた。 パラジウム6月限は他の貴金属の堅調や株高を受けて買い優勢となった。 ◎LME=アルミは続落、銅は米国債の格付引き下げを受けたドル安で上昇 アルミ3カ月物は続落。2485ドルで小反発して取引を開始した直後に2492ド ルの高値を付けた後は値を落としたが、2465ドルを下値支持線にしてもちあった が、欧州の時間帯以降は米国債の格付け引き下げによりドル売りが強まりながらも、需 要不安から一段安となった。その後、2450ドルが抵抗線となり、安もちあいに転じ た。欧州の時間帯以降は一時的に2432ドルの安値を付ける場面も見られたが、概ね 2445〜2450ドルを中心に高下し、この水準のまま取引を終えた。 銅3カ月物は反発。9450ドルで小高く取引を開始。アジアの時間帯半ばには 9436.50ドルまで値を落としたが、その後はムーディーズによる米国債の格付け 引き下げに対する警戒感を受けたドル売りの動きを映した買いが優勢となり、9500 ドル台まで値を切り上げ、引けにかけてじり高で推移。終盤に9535ドルの高値を付 け、高値圏を維持して引けを迎えた。 ◎NY原油=小幅続伸、米国とイランの協議は行き詰まりか ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。 米国とイランの核開発協議にこう着感が見えることが相場を支えた。米国はイランに 対して濃度に関わらずウランを濃縮してはならないと要求を突きつけている一方、イラ ンはウラン濃縮を継続する構え。ルビオ米国務長官は、ウラン濃縮がイスラエルにとっ て脅威になると指摘した。アラグチ・イラン外相は米国との合意の有無には関係なくウ ラン濃縮を続けると発言している。一方、格付け会社ムーディーズが米国の格付けを引 き下げたことは相場を圧迫した。週明けの米国債市場で売りは続かず、利回り上昇は抑 制されたが、これまでのように債務依存の米景気拡大は不可能とみられている。 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続落した。米景気悪化懸念 が重し。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は軒並み小幅高、コーンは揃って反発 大豆は軒並み小幅高。 前週末にムーディーズが米国債の格付を引き下げたことでドル売りの動きが膨らんだ ことに加え、米産地で低温となったことで発芽したばかりの大豆への影響が警戒され買 い優勢となった。一方、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週の半分程度 にとどまる弱気な内容だったため上げ幅は抑制された。 コーンは揃って反発。 ムーディーズによる米国債の格付け引き下げを受けたドル安が強気材料視された。ま た、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を上回り好調を維持しているこ とや、米産地での低温が発芽したばかりのコーンに与える影響も天候リスクを意識させ 買いを支援した。 MINKABU PRESS
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