NYプラチナ市況=反落、ドル安一服が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1078.1     1090.4      1065.9      1080.7    -  3.7
         (25/10)  1084.2    1097.2      1074.0      1088.4    -  3.7
 パラジウム  (25/ 6)  1037.00    1044.00     1011.00     1026.40   - 22.60
         (25/ 9)  1043.50    1051.00     1019.00     1034.10   - 22.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          49,246         68,080        84,328       (+  2,270)
 パラジウム         15,984         15,288        18,864       (-  1,214)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,859.09  -   1.35
     前日  143.66/68   1.1330/32   ・ナスダック         18,925.73  +  53.09
     本日  144.00/02   1.1279/81   ・10年米国債利回り      4.54  -   0.05
・NY原油  (25/ 7)   61.20 - 0.37  ・SPDR保有金残高    919.88  -   1.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比はプラチナが4.7〜3.7ドル安、中
心限月の7月限が3.7ドル安、パラジウムは23.20〜22.00ドル安、中心限
月の6月限は22.60ドル安。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった
が、買い一巡後は上げ一服となった。欧州時間に入ると、買い戻される場面も見られた
が、金軟調を受けて戻りを売られた。日中取引では、ドル安一服や金軟調を受けて戻り
を売られた。
 パラジウム6月限はドル安一服や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を1065.9〜1089.2ドルのレンジで推移し、
前日比5.0ドル安の1079.4ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、ドル安や
金堅調を受けて買い優勢となったが、買い一巡後は上げ一服となった。欧州時間に入る
と、買い戻される場面も見られたが、金軟調を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、押し目を買われ、1090.4ドルまで上昇した。その後は、ドル安
一服や金軟調を受けて戻りを売られ、1074.4ドルまで下落した。
 5月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.5と前
月から予想外に低下し、ドル安が一服した。一方、米新規失業保険申請件数は前週比2
000件減の22万7000件だった。市場予想は23万件で、雇用の伸びが5月も安
定したペースとなった。5月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.1
と、前月の50.6から上昇した。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1016.50〜1044.00ドルのレンジで
推移し、前日比16.00ドル安の1033.00ドルとなった。6月限は安寄りした
のち、他の貴金属の堅調が下支えになったが、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時
間に入ると、他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 日中取引では、買い戻されて1036.50ドルまで戻した。その後は、ドル安一服
や他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られ、1011.00ドルまで下落した。
 21日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比5061オンス減の40万
5391オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・5月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.5と前
月から予想外に低下し、好不況の分かれ目となる50を下回った。サービス業における
需要の一段の落ち込みが響いた。一方、製造業には引き続き安定化の兆しが見られた。
・米新規失業保険申請件数は前週比2000件減の22万7000件だった。市場予想
は23万件で、雇用の伸びが5月も安定したペースとなっている一方で、失業者が新た
な仕事を見つけるのが困難になっている様子も示唆した。
・欧州中央銀行(ECB)が4月の理事会の議事要旨によると、ECB当局者がユーロ
圏のインフレを巡る衝撃はほぼ克服されたとし、世界的な貿易戦争で将来的に物価が押
し上げられたとしても、不安定な時期に安定性を予測することが重要との認識を示して
いたことが分かった。
・主要7カ国(G7)財務相は、世界経済の過度の不均衡に対処することで合意し、ウ
クライナ支援に向けたロシアへの制裁強化を巡る計画を前進させた。
・5月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.1と、前月の50.6か
ら上昇した。米中貿易戦争の休戦を受け回復したものの、トランプ米大統領による広範
な関税政策を背景に価格指数が上昇した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、トランプ米大統領
が4月2日に大規模な関税を発表したことを受け、金融市場は「メルトダウン」に近い
状態に陥ったと述べ、そうした状態になったことが米政権に規律をもたらす一助になっ
たとの見方を示した。
・4月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比0.5%減少し400万戸となった。
供給増加と住宅ローン金利の一時的な低下にもかかわらず予想外に減少し、4月として
は2009年以来の低水準となった。
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