[今日の視点]貴金属=金が反落、プラチナは続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優勢
となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが円安を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は34.40ドル安
の3296.17ドル、銀が46セント安の3304セント、プラチナが5.74ドル
高の1082.80ドル、パラジウムは12.65ドル安の1011.87ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.81/83円で、前営業日の
大引け時点から0.61円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5365円前後、銀は156.0円前後、プラチナ
は4760円前後、パラジウムは4700円前後。
【NY金はドル安一服が圧迫】
 金はきのうの海外市場は、ドル安一服を受けて売り優勢となった。
 金はドル安一服が圧迫要因になった。5月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気
指数(PMI)速報値は49.5と前月から予想外に低下し、好不況の分かれ目となる
50を下回った。一方、トランプ大統領の大型減税を盛り込んだ税制・歳出法案が下院
で可決された。議会予算局によると今後10年間で連邦債務が3兆8000億ドル程度
増える見込みだが、米国債の利回り上昇は一服した。
 米新規失業保険申請件数は前週比2000件減の22万7000件だった。市場予想
は23万件で、雇用の伸びが5月も安定したペースとなった。5月の米総合購買担当者
景気指数(PMI)速報値は52.1と、前月の50.6から上昇した。
 銀はきのうの海外市場は、ドル安一服や金軟調を受けて売り優勢となった。
【NYプラチナはドル安一服や金軟調が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安一服や金軟調を受けて戻りを売られた。
 プラチナはドル安一服や金軟調が圧迫要因になった。米国債の利回り上昇が一服し、
ドル高に転じた。一方、主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁は、カナダ・バン
フでの会合で、世界経済の「過度の不均衡」に対応すると確約する共同声明を採択し
た。対ロシア制裁を強化する可能性も表明した。米上院は、2035年までにガソリン
車の販売を終了するというカリフォルニア州の規制を無効にする決議を行った。カリフ
ォルニア州の規制は他の11州も採用しており、米自動車市場の3分の1を占める。
<今日の予定>
・消費者物価指数 2025年4月(総務省)
・独国内総生産 2025年1-3月期確報(連邦統計庁)
・英小売売上高 2025年4月(国立統計局)
・米新築住宅販売 2025年4月(商務省)
・建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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