【場況】 金が続落。ドル建て現物相場の上昇を受けて小幅高で始まった。その後は、円高やド ル建て現物相場の戻りを売られたことを受けてマイナスサイドに転じて軟調となった。 銀の商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が91〜52円安、金ミニが93.0〜 4.0円安、ゴールドスポットが439円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が9372枚、金ミニが4750枚、ゴールドス ポットが568枚、銀が0枚。 【金はドル安も戻りを売られる】 金は米大統領が欧州連合(EU)に対する50%の関税発動期限を7月9日まで延長 したことが圧迫要因になったが、ドル安が下支えになった。欧州中央銀行(ECB)の ラガルド総裁は、ユーロ加盟国が域内の金融・安全保障体制を強化できれば、ユーロは ドルに代わる現実的な選択肢となり、ユーロ圏に大きな利益がもたらされる可能性があ るとの見解を示した。 メルツ独首相は、WDR欧州フォーラムで、ウクライナに輸送される兵器に射程距離 制限がないことについて発言した。ロシアのペスコフ大統領報道官は、欧州諸国がウク ライナに長距離ミサイルでロシアを攻撃することを認めれば、危機を政治的に解決しよ うとする動きに反するとし、危険なことになると警告した。 金先限は1万5357円まで下落した。円高やドル建て現物相場の軟調が圧迫要因に なった。円相場は1ドル=142円台前半の円高に振れた。植田日銀総裁は、先行き中 心的な見通しが実現していけば、2%の物価安定目標の持続的な達成を確かなものにす るために、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくとの見解を 示した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、トランプ米大統領が欧州連合 (EU)に対する50%の関税発動期限を7月9日まで延長したことが圧迫要因になっ たが、ドル安が下支えになった。アジア市場では、朝方の3346.55ドルから、ド ル安となったが、戻りを売られた。 午前11時現在、金が3334.57ドル、銀は3332セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3343.06ドル、銀が3354セント。 MINKABU PRESS
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