LME市況=全面安、米関税政策の見通し不透明感や中国・米国株安を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物        3カ月物
    アルミ        2,469.04  -   15.17     2,468.50  -   16.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅         9,609.97  -   26.61     9,565.00  -   31.50
    ニッケル      14,816.71  -  397.47    15,011.00  -  398.00
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 アルミ3カ月物は反落。2481ドルで小安く取引を開始。中国株の軟調な値動きに
追随し、じり安で運ばれた後、欧州の時間帯にかけて値を切り上げて2495.50ド
ルの高値を付けた。しかし、米関税政策の見通し不透明感や米国の利下げ観測の後退、
米株安を受けて下値を探る足取りに転じ、一時2460ドルまで下落。終盤は2472
ドルを上値抵抗線とする安もみとなり、この日の安値圏を脱することなく終了。
 銅3カ月物は続落。9598.50ドルで小高く開始。アジアの時間帯は米国と各国
との関税協議不透明感を嫌気した中国株安が重石となって値を落とし、9560ドル台
を付けた。欧州の時間帯には米景気後退懸念が後退するなか買い優勢に転じ、9655
ドルの高値を付ける場面も見られた。だが、米国の時間帯を迎えると米連邦準備理事会
(FRB)の利下げに慎重な姿勢などから米株が反落となったことが重石となって値を
落とし、引け間際に9548ドルの安値を記録。安値からの戻りは鈍く、低迷したまま
引けを迎えた。
 ニッケル3カ月物は大幅続落。1万5415ドルで取引を開始した後は暫く1万
5320ドルを下値支持線とする高もみとなった。アジアの時間帯を終えると下値探り
に転じ、終盤に4月11日以来の低値となる1万5000ドルまで下落。安値からの戻
りも限られ、400ドルに迫る下げ幅を記録した。
今日の材料
・28日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・中国上海総合指数は小幅続落、0.76ポイント安の3339.93ポイント。
・欧州株は下落。英FTは決算内容が嫌気された銘柄が下げたほか、資源株も低調。
 独DAXはトランプ政権の関税政策を巡る不透明感が根強く、売り注文が優勢。
・ドルは上昇。ドル円は一時、1ドル=145円台前半まで上昇。144.80円水準でニュ
 ーヨーク時間の大方の取引を終えた。ユーロドルは23日以来の安値となる1ユーロ
 =1.1280ドルまで下落。
・米国株は反落。ニューヨークダウは244.95ドル安。ナスダック指数は98.22ポイント
 安(0.51%の低下)。
・ニューヨーク貴金属は小幅安。ニューヨーク原油は上昇。
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