−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,322.4 - 5.9 シカゴ大豆 2025/ 7 1,048.50 -14.00 NY銀 2025/ 7 3,316.0 -15.1 シカゴコーン 2025/ 7 451.00 - 8.50 NYプラ 2025/ 7 1,074.6 - 4.7 NY原油 2025/ 7 61.84 +0.95 NYパラ 2025/ 6 963.80 -15.30 ドル・円 144.83 +0.52 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時145円台前半まで上昇 NY為替市場、ドル円は買いが優勢となり、一時145円台前半に上昇する場面があ った。トランプ米大統領がEUに対する関税の引き上げを7月9日に延期すると発表し たことをきっかけに先週の不安定な状況から落ち着きを取り戻している。それに伴って ドル円も買い戻しが優勢となっている状況。 トレーダーからは、一部のヘッジファンドがドル円に買い戻しを出しているとの声も 出ていた。急上昇していた日本国債の利回りが安定し、それに伴い米国債も安定してい ることから、売りポジションを解消したもよう。ただ、ドル離れへの懸念も根強くある 中、145円台に入ると売り圧力も強まるようだ。 買い戻しが出ているドル円だが、現在の最大のリスクは、米経済見通しの軟化、関税 の影響、ドル離れへの期待の高まりなどが挙げられる。一方、円ロングが過剰に積み上 がっており、きっかけがあればその巻き返しが出やすい状況にもある。前日の米消費者 信頼感指数のような予想外に強い米経済指標などが出て、市場の雰囲気がさらに改善す れば、それが一気に出る可能性はある。 ◎NY貴金属=続落、ドル高が基軸通貨との見方で ニューヨーク金、銀は続落。 金8月限は続落。時間外取引では、押し目を買われたが、ドル高に上値を抑えられ た。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて堅調となった。日中取引では、代替通貨不 在との見方からドル高に振れたことを受けて売り優勢となった。 銀7月限はドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。 プラチナ7月限は続落。時間外取引では、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時 間に入ると、ドル高一服を受けて買い戻し主導で上昇した。日中取引では、ドル高や金 軟調を受けて戻りを売られた。 パラジウム9月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られた。 ◎LME=全面安、米関税政策の見通し不透明感や中国・米国株安を嫌気 アルミ3カ月物は反落。2481ドルで小安く取引を開始。中国株の軟調な値動きに 追随し、じり安で運ばれた後、欧州の時間帯にかけて値を切り上げて2495.50ド ルの高値を付けた。しかし、米関税政策の見通し不透明感や米国の利下げ観測の後退、 米株安を受けて下値を探る足取りに転じ、一時2460ドルまで下落。終盤は2472 ドルを上値抵抗線とする安もみとなり、この日の安値圏を脱することなく終了。 銅3カ月物は続落。9598.50ドルで小高く開始。アジアの時間帯は米国と各国 との関税協議不透明感を嫌気した中国株安が重石となって値を落とし、9560ドル台 を付けた。欧州の時間帯には米景気後退懸念が後退するなか買い優勢に転じ、9655 ドルの高値を付ける場面も見られた。だが、米国の時間帯を迎えると米連邦準備理事会 (FRB)の利下げに慎重な姿勢などから米株が反落となったことが重石となって値を 落とし、引け間際に9548ドルの安値を記録。安値からの戻りは鈍く、低迷したまま 引けを迎えた。 ◎NY原油=反発、ロシアとNATOの衝突激化リスクで ニューヨーク原油の期近は反発。 ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の衝突が激化する見通しであることが相場を 支えた。欧州連合(EU)は、ロシア攻撃の立て直しのためウクライナへの兵器供給を 継続しているうえ、NATOはロシアを攻撃する際の長距離ミサイルの発射制限を解除 しており、ウクライナ軍はロシア深部を射程に入れている。西側の対ロシア政策の一環 として、米国がロシア制裁を強化する可能性があることも買い手がかり。トランプ米大 統領はウクライナ停戦協議の仲介役から退くとみられている。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=全面安、共に米産地の順調な生育とドル高が重石 大豆は期近から大幅反落。 前日日中取引終了後に発表された作柄報告で、平年を上回るペースで作付け、発芽が 進行していることが明らかとなったことで売り優勢で運ばれた。また、米景気後退懸念 が緩和するなか、ドル高基調が強まっていることも重石になった。 コーンは総じて続落。 米農務省(USDA)が前日日中取引後に発表した作柄報告で、作付けが終了に近づ いていることが確認出来たうえ、発芽ペースも順調、作柄も良以上が68%と最良では ないながらも良好な状態にあることが確認できたことが弱材料となった。また、強気な 米経済指標を受けて米景気不安が後退し、ドルが買われたことも売りを呼ぶ要因になっ た。 MINKABU PRESS
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